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国際コーチング連盟(ICF)の資格更新の準備とやり方

こんにちは。パーソナルコーチ兼、大学でコーチングを使った授業を教えているまゆなです。コーチ歴8年。CTIのCPCCと、国際コーチング連盟のPCCというライセンスを持ち、生業にしています。
今日はプロコーチ向けの記事です。つい先日、ICFの資格更新をしたので、そのやり方を全て公開します!(英語の申請ページもあるしね)。あくまで2022年10月時点のものであり私の実施例なので、すべての方に当てはまるかはわかりませんが、更新したいが何をどうすればよいかよくわからん!という方のお役に立てたら幸いです。

はじめに一言お伝えしておきたいことがあります!!!

「40単位取得するのに最速で1年くらいかかる(費用も数十万円かかる)ので、夏休みの宿題を後回しにしていた人は要注意!コツコツやるか、マジで早めに準備すべし!私はマイペースに2年かかったよ。」

それではもくじから、ご自身の理解度と進捗に合わせて記事を読んでみてください。


ICFって何?ICFのコーチング資格って何?

コーチング業界には、世界で最大級のコーチング組織であるICF(国際コーチング連盟)があります。

国際コーチング連盟 (ICF) は、コーチとコーチングの主要なグローバル組織です。ICF は、高い基準を設定し、独立した認定を提供し、訓練を受けたコーチングの専門家の世界的なネットワークを構築することにより、コーチングの専門職を前進させることに専念しています。

https://coachingfederation.orgより引用

ICFのライセンスを取得していることは、プロフェッショナルコーチにとって誇れるものです。コーチングスクールには様々なタイプのものがあり、それぞれで資格取得ができます。中でもICFの資格は世界基準で決められた厳しいトレーニングを終え、さらに試験を受け継続的な学習をしている一定以上のスキルを有する人にしか発行されません。そのためICFの資格を持つ人はそれなりの習熟度がある証明になります。これは、クライアントにとってもコーチを選ぶときの一つの重要な指標にもなります。


資格、特に ICF 資格を保持することは、今日のコーチング クライアントにとって非常に重要です。2022 年のグローバル消費者意識調査では、コーチング クライアントの 85% が、コーチが資格や資格を持っていることが重要または非常に重要であると述べていることがわかりました。ICF クレデンシャルを取得すると、すぐに信頼性が高まり、見込み顧客への認知度が高まります。

https://coachingfederation.org/credentials-and-standards記事内より引用


ライセンスにはアソシエイト (ACC)、プロフェッショナル (PCC)、マスター認定コーチ (MCC) の 3 つの資格があります。私はここのPCCの資格を持っています。

資格更新とは何か?

ICFの資格は、一度取得すれば一生涯それが使えるわけではありません。取得時から3年ごとに必要な学習やトレーニングを行い、その証明書を添付して更新費用を払う必要があります。この学習を継続コーチ専門教育(CCE:Continuing Coach Education)といいます。コーチング業界はまだまだ発展しており、どんどんと知識やスキルがアップデートされていきます。そのため、3年間で40時間のコーチングの学習を行なうことが必須とされています。ちなみに更新期限はICFの個人ページにログインするとオレンジ色のラインで囲ったところから見ることができます。個人ページはICFの資格申請の時に登録しているはずですので皆さん見ることができるはず。ICF会員・非会員は問いません。

オレンジ色で囲んだところに更新期限があります。

資格更新に必要な学習とは?条件はある?

CCEの単位を取得するためには、ICFが認定したCCE学習プログラムを提供するイベントを探して受講し、主催者から学習した時間数の載った証明書をもらわなければいけません。そのため、40時間の学習やトレーニングは、独学ではほぼできません(倫理規定だけは自分でできるので、「ほぼ」と書いています。ここについては別途記載します)。毎日学習のイベントがあるわけではないですし、人気がある場合は定員になるかもしれません。証明書の発行についてもイベント後すぐ発行してくれるところもあれば、数日~数週間かかる場合もあります。その為、単位取得には時間がかかります。もちろん受講費用もかかります。ここを踏まえておかないとギリギリになって「更新に間に合わない!」となりかねないので気をつけましょう。

資格更新に必要な学習の条件(40時間の内訳)は以下の通りです。

①コアコンピテンシー(24時間以上*倫理規定3時間を含むこと)
ICFコアコンピテンシーに直接関連するか、ICFコアコンピテンシーを拡張する高度なコーチトレーニングをすること。

例)
・倫理規定の学習
・コアコンピテンシーの学習
・コーチングのスキルトレーニング(講師がいて複数名で行うもの)
・PCC merkerの内容についての講座(https://coachfederation.org/pcc-markers

リソース開発(40時間のうち16時間まで)
コーチの専門能力開発に貢献するスキルのトレーニング(個人開発、コーチングツールまたは評価、ビジネス構築、またはICFコアコンピテンシーの範囲外のその他の資料)
例)
・コーチングツールの使い方に関する講座や研修
・コーチングに関するマーケティングやセールスについての研修
・コーチングに関するディスカッション
・コーチングに関するライティング

この時に勘違いしやすいのが、リソースディベロプメントの申請できる学習時間に上限はあっても下限はありません。合算して40時間以上になればよいので、コアコンピテンシーのみでも申請はできます。
例)
コア35時間+リソース5時間  OK
コア24時間+リソース16時間 OK
コア40時間+リソース0時間  OK
コア20時間+リソース20時間 NG

リソースディベロプメントのみでCCE単位を取れるイベントはほとんどないので、多くの人がコアコンピテンシーで40単位を埋めることになると思います。
私の場合は、
6seconds社のUEQ,EQPCを履修(計33万円)
ORSCの基礎コース履修(11万円)
・CTIの継続勉強会に数回参加(数千円×数回)
・ICF主催のコーチングコンバージに参加(参加費1万円前後)
・倫理規定勉強会に参加(数千円) 他

することで40時間以上をクリアしました。マイペースに受講したので,
ここまでの履修期間は約2年です。ちなみにコアコンピテンシーは40時間以上なので上限なく申請できます。私は70時間くらいで申請しました。

倫理規定の単位は独学でも取得できる!(しかも無料!)

コアコンピテンシーを学習するうえで、必ず履修しなければならないのが「倫理規定(3時間)」です。各種コーチングスクールでも倫理規定のCCE発行イベントはありますが、日程が合わなかったりコストもかかります。
すべて英語となりますが、ICF本部のページから個人で受験することも可能です。試験問題は選択制だったはずなので、その際はブラウザの翻訳機能などを使うことをおすすめします。CKAを受けた方ならイメージが湧きやすいかと思います。
勉強方法としては、日本語の倫理規定を熟読します。ケーススタディの問題も出てきますが、そこはぜひご自身で受験して問題をみてください。
勉強し終えたら、ICF本部の倫理規定コースから受験することができます。何度でも受験できるので、まずは一回試験をのぞいてみてから「自前でやる・イベントを探して単位を取得する」を選択してもよいと思います。

単位は揃えた!あとは申請だ!(でも英語苦手という方へ)

既定の単位はそろえた!単位の証明書も用意した!あとは申請だけだ!!!
けれど、ほかに何か必要なことあるんだっけ?英語のページだから申請ミスったら怖いな~。でも早めにやっとかないといけないよな~。と思う方へ。そんな方のために、私が申請したときのページの全キャプチャを参考に、申請方法をご紹介します!

作業時間  :念のため1時間程度
準備するもの:CCEの時間が書かれた証明書、クレジットカード

(個人画面の開示になるので、ここから先は有料にさせてください。)

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