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【名湯】歴史のある温泉地はほぼ間違いない

こんにちは

歴史があるゆえに有名温泉地となり、宿が大型化し
温泉が循環ばかりということもありますが、
一般的には歴史のある温泉地は名湯といわれています

明治時代に掘削技術である上総(かずさ)掘りが
考案されました

上総掘りが考案される前の温泉は
基本的に自然湧出だったそうです

自然湧出の温泉は雨水や雪解け水が
ゆっくり地中に浸透し、マグマなどの熱源と出会い
「地上への通路」を通って温泉となって
地上に帰ってきます

イメージ的には途中に温泉をつくる装置が付いた
トコロテンのようなものです

地下に浸透した雨水や雪解け出した分の水が
押し出されて温泉になって出てきたというイメージです

自然循環システムなので、基本的に枯れることなく
安定した成分の温泉が私たちに提供されます

まさに天地自然の理にかなった自然の恵みです

江戸時代以前に開湯した温泉地に名湯が多いそうです
さらに、江戸時代より前の温泉地となると
大昔から人々を癒し、今もそれが続いているという
意味では大変な名湯です

今と昔の大きな違いは、情報量と移動距離です

昔の農民はほぼ家から田畑までの移動で
一生が終わり、お伊勢参りなどで
旅ができる人はごく一部でした

情報量があって遠出できるといえば、
天皇、戦国武将、僧侶です

天皇、戦国武将が温泉を発見するということは
ないですが、情報はあり、行幸、戦などで移動し

天皇が行幸した温泉地(舒明天皇が行幸した有馬温泉)や
武田信玄の隠し湯(下部温泉、渋温泉など)が
それにあたるといわれています

僧侶は寺を守る一方、布教のために全国を巡った
高僧がいます

その代表が空海ですが、

昔は温泉が湧くような山は霊山とされていて
僧侶以外入山できないところも多かったですし、
火山ともなると「地獄」と称されるような
雰囲気の源泉は一般人は近づけなかったのでしょう

ですから、行基もそうですが、
高僧が発見した温泉は名湯が多いのです

江戸時代より前からある主な温泉地は下記の通りです。

青森県恐山温泉
宮城県鳴子温泉郷
宮城県秋保温泉
山形県肘折温泉
山形県蔵王温泉
福島県いわき湯本温泉
群馬県草津温泉
群馬県万座温泉
群馬県伊香保温泉
群馬県四万温泉
栃木県那須湯本温泉
栃木県塩原温泉郷
新潟県関温泉
神奈川県箱根温泉郷
(箱根湯本温泉、芦之湯温泉、底倉温泉など)

神奈川県湯河原温泉
静岡県熱海温泉
静岡県修善寺温泉
長野県野沢温泉
長野県湯田中渋温泉郷
長野県別所温泉
長野県美ヶ原温泉
長野県上諏訪温泉
山梨県増富ラジウム温泉
山梨県湯村温泉
岐阜県下呂温泉
石川県粟津温泉
石川県山代温泉
石川県山中温泉
和歌山県湯の峰温泉
和歌山県白浜温泉
兵庫県有馬温泉
兵庫県城崎温泉
兵庫県湯村温泉
島根県玉造温泉
島根県温泉津温泉
山口県湯田温泉
山口県長門湯本温泉
愛媛県道後温泉
大分県別府温泉郷
大分県長湯温泉
佐賀県武雄温泉
佐賀県嬉野温泉
長崎県雲仙温泉
熊本県山鹿温泉
など

「温泉の歴史」と言えば、石川理夫先生の「温泉の日本史」がおすすめです。
 ↓↓↓

先日、和歌山県の那智勝浦温泉へ行ってまいりました

他にも、多数の温泉分析書がありました

源泉が10ヶ所もあるそうで、
それぞれの温泉分析書を見ると成分の数値が違ったり、
実際に入って比べてみたりするのも面白くて
丸一日楽しむことができました

ここも歴史のある温泉らしく、名湯の一つでしょう

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