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「深呼吸の衝動」の魅力

私の呼吸のコーチ、呼吸・整体認定コーチの松永真美さんが、「深呼吸の衝動」のワークについて、それを学んでいる体のプロ(鍼灸師や理学療法士、ボディワーカーの方々)がどう捉えているのか?のコメントを集めて掲載しています。

私は、「深呼吸の衝動」のワークの呼吸シェアリストの認定をもらって活動中なのですが、体の専門家ではありません。
なので、この体の専門家の方達がどんな風に捉えていらっしゃるのか?というのは大変興味深く、読みました。

それで、私はというと、自己探求の一端として、呼吸をやり始めたのですが、真美ちゃん曰く、「呼吸の沼」にはまっている一員のようです。
そして、自己探求系の人は、どんな風に捉えてるの?というお題が出たので、書いてみます。

深呼吸の衝動のワークをいつ初めてやったのか、記憶が定かじゃないのですが、とにかく、最初に驚いたことには、「私は今までの人生で深呼吸をしたことがなかった!」ということでした。
手を広げて大きく吸い込んで、手を縮めて大きく吐き出す、いわゆるラジオ体操の深呼吸が、深呼吸だと思っていましたから。
あれをしたら、いっぱい吸い込めて気持ちいいな、くらいに思っていました。

自分の呼吸が浅く、「吐けていない」というのは、薄々感づいていました。過去にはなんども、過呼吸で救急外来に運び込まれるような人で、看護師さんに袋を口に当てながら「吐いてー」となんども言ってもらって呼吸したりしていて、吐く方が大事なんだろうなーと思っていました。
で、「深呼吸の衝動」のワークを初めてやった時、こんなに吐けるの???とだいぶ驚いた記憶があります。そのくらい吐いてなかったんだなあと。

「自分らしく、ありのままの自然な自分で生きたい。誰かの目を気にするのではなくて」という願いがあって、それまで、自分と対話するための道具集めは、ほとんどコレクターのようにやっていて、そのたびになんらか発見はあるものの、「自分らしく」とか「ありのまま」というのが、いったいどういうものなのか?が皆目見当付かないということがありました。
「自分軸」という言葉がありますが、わたしはあんまりそういうのがなくて、「他人軸」で生きてきた、という感じだったので。
自分と対話するための道具を使いこなすためには、そもそも自分軸が必要なんですよね、って思ってました。それがないから困ってるんだけど、みたいな。

「深呼吸の衝動」は、「自分が気持ちいい深呼吸をする」というただそれだけのシンプルなワークです。自分が気持ちいいをひたすら追求する、という。この「気持ちいい深呼吸」、他人軸になりようがありませんでした。
他の人に、「わたし、この深呼吸、気持ちいいですかね?」って確認できないし、誰かに聞いてみたところで「さあ?あなたが気持ちいいと感じたかどうかはあなたしかわからない」って言われることでしょう。
最初はもちろん、コーチに誘導してもらって深呼吸するんだけど、最終的にはただひたすら自分で気持ちいい深呼吸を探求するんです。
今のはちょっと苦しい感じがする、もう少し早めかも?
今のはちょっと早すぎたかも?もう少し待ってからがいいか。
とか、本当に、自分と対話するしかありません。
この自分で自分のことができる、というのがまたすごくいいと思います。
誰かに依存することなく、ただ自分の深呼吸の気持ちよさを自分で探求できる。
そして、これがまた面白いんですが、このワーク、ずっと一人でもできるんだけど、グループでやると、なんか違う発見、気づきがあったりする。それってなんだ?って、興味が尽きません。

よく「身体の声を聴く」って言いますが、身体の声なんてまったく無視し続けて、頭痛くても、頭痛薬でごまかし、疲れて眠たくても、ガム噛んだり、刺激物や栄養ドリンクでごまかし、肩や腰が痛くてもマッサージや湿布でごまかし、とさまざまなごまかしで、やり過ごしてきたんで、もう自分の身体が何を訴えてるのかもさっぱりわからなくなっていました。

だけど、この深呼吸の衝動で、自分と対話するを続けてみると、ちゃんと身体は応えてくれていることがわかって、自分なりに自分の対応を考えてできるようになったと思います。
わたしの場合は、深呼吸の衝動以外にも、呼吸・整体の呼吸調整法をいろいろやっているので、深呼吸の衝動だけをやっていたというわけではないのだけど、深呼吸の衝動は、やっぱり「イロハのイ」のような気がします。

もう何百回もやっているけど、毎回気持ちいい深呼吸は違うし、なんというか、もうほんと簡単な動きでただやるだけなので、なんの道具もいらないし、やればやるだけいろんな気づきと発見があるのが面白く、興味が尽きないです。

今思うと、身体の声を聴かないで、他人軸で生きていた時は、自分に飽き飽きしていたんです。もうほんと、いい加減にして!って感じでイライラしたし、こんな自分に辟易していた。
だけど、今は、自分に飽きない。いやもう、次は何が起きるのか?という好奇心もあるし、どんな発見があるか?と思うし、一緒に沼にはまっている仲間からもフィードバックもらえるし(仲間は大切!)、ほんと飽きる要素がない。
なんか乱れることも、ままあるけど、やれば必ず自分の真ん中に戻れるとわかってるので、ただやればいいし、ダメでもなんかなんとかなる、みたいな感じがあって、まあいいかと思える。

自分に無理することなく、自分に合った選択をしていくことができるようになってくるし、その自分をそれでいいと思えるようになりました。
こんな簡単な動きで、ただ気持ちいい深呼吸するだけなので、ほんとみんなやればいいと思って、それで、シェアする人になりました。
シェアしたら、それはまたそれで面白いことがたくさん起こって、自分のくせにもまた気づいて、それがありのままのものか、そうでないものかに気づいていくだけでOKな感じ。
ただ、このワーク、基本的に「終わり」はないので、達成感とか、成功した!できた!やった!イエイ!みたいなのはないです。
それを味わいたいんだ!!!!っていう場合には物足りないのかもしれないですが、一瞬の達成感より、ずっとすごいものが手元に残ります。たぶん。

明日は、この深呼吸の衝動のワークをシェアします。(←告知ですw)

ほんと、みんなやったらいいですよー!
呼吸が変わったら、生き方が変わりますから。


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