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【911/1096】無防備な自分

無防備な自分。
自分を守らないで、人と向き合う。

もちろん、その言葉の意味はわかるが、まったくその感覚がわからなかった。

人と一緒にいるときに、防衛反応を下ろす方法がわからない。まったく自動的な反射で出てきてしまう。

そこはコントロールできるよ、と言われても、どうコントロールするのかがまったくわからず。

しかたないので、とりあえず、できそうなところからやっていた。
自分を少しずつ分解して、大きな塊を小さく砕いていくような作業。
砕くたびに、隠していたものが剥がれ落ちてくる。
それに圧倒されてしまうと、またもとに戻る。
それの繰り返し。

身体も心も、自分で取り扱えるところと、自分ではどうしようもないところがあるが、取り扱えるようになっているのに、取り扱い禁止にしてしまっているところがある。
そのためにそこがうまく機能しないので、別の機能で補っている。
それが過剰に防衛反応を使っている理由であった。

うまく機能していないところがどこか探して、地道に解除していく。
すごく地味で、地道な作業だし、「なんでこんなことしないといけないんだ!」と何度投げ出したくなったことか。
しかしそれさえも、うまく機能しないようにしているせいであった。

無防備でむき身の自分が出てくると、ものすごく、心もとない。
そして、その自分を出して、何かを表現した後には、
ものすごいフラッシュバックがやってくる。
フラッシュバックは恥や怒りや軽蔑といった過去の感情で、悪夢を見ることもある。
昔はこれが常時だったが、今はもうだいぶ小さくなってきてコントロールできるようにもなってきている。

このフラッシュバックがきたら、もう前はダメだった。地獄の沙汰であった。非常につらく苦しく、自分を切り離したほうがましで、自動的に切り離していた。

それでも、ずっと解体作業は続けてきた。
この地味で、地道で、誰からも報われない、誰も褒めてくれないし、承認もされない作業だけが、無防備な自分を取り戻す道である。

今年に入って、ようやくこのフラッシュバックがくると、ああ、自分は順調だ!と思うようになった。
無防備な自分をさらけ出して、表現したから襲ってくるのだ、フラッシュバックが。
ってことは、無防備な自分ってことなのだよ!って教えてくれている。

本当にここまで、長かった。
34歳から治療(精神科医や心理士やカウンセラーやセラピストやコーチや、ピアサポート、スピリチュアルなど)を受け始め、自分で調べ、学び、、、という感じで、17年。
私にとっては、呼吸・整体に出会ったのが、一番大きかった。身体を取り戻すのは、自分を取り戻すってことだ。

幼少期の傷つきが深くそのまま大人になってしまうと、大人になってから回復するのは並大抵のことではない。
というか完全に回復することはない(フラッシュバックが完全になくなるかはわからないので)し、この旅は一生続くものと思っている。

けれども、必ず、自分とつながりなおせるし、取り戻せる。
自分がそれを望むならば。
そして、取り戻した自分で、何をするかがもっとも重要なことだよな、と思う次第。

私の役に立った本たち。


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人間は裏切るが、本は裏切らない、というのが私の信念であった。
ちなみに、人間にも裏切らない人もいる、と変化したのは、身体を取り戻してから。
本は、これ以外にも山ほどいい本があるので、自分に合うものを探すのも大事。

では、また。




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