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すれ違う人たちと

電車で移動するために、駅に向かう。
改札で、すれ違う人たちを見て、
不思議な気持ちになった。

会社に通っていた頃は、
毎日、満員の通勤電車で、
ぎゅうぎゅうに押し潰されていた。
毎日、たくさんのひとびとと、すれ違った。
ほとんどの人は覚えていない。

ただ、駅ですれ違う。
たまたま同じ電車に乗り合わせる。
名前も何も知らない人。
でも毎日同じ車両に乗る人は顔を覚えていたりして、
”知っている他人”になったりする。
時間がたてば忘れてしまうけれど。
そういう人たちとたくさんすれ違ってきたんだなと思った。

会社に勤めていた頃、たくさんの名刺を交換した。
退職する時、その大量の名刺は整理して、
その後はもうまったく連絡などもしていない人の方が多い。
それでも場を複数回、共にしたことのある人は、
幾人か顔も名前も思い浮かぶ。
毎日、同じ職場にいた上司や同僚たちでも、
プライベートな付き合いがある人はほとんどいなくて、
会社で仕事をする人とだけ認識しているようなところがあったけれど、
今から思えば、もっと違う関わりができたんじゃないか?と
ふと思った。
自分でわざと、あまり関わりを深くしないように、
浅く浅くしてきていたのかも。
深く関わって、傷つかないように、防衛線を張っていたのかもしれない。
浅く付き合っていれば、傷つかないと思っていた。

すれ違う人と、関わる人だったら、
すれ違う人の方が数は圧倒的に多い。
都会に住んでいたらなおさら。
すれ違う人の中に、知り合いが紛れ込んでいる率の方が少ない。
街でバッタリ、はあるけれど、バッタリしない時の方が多い。そう考えると、わたしと関わる人にはなんらかのご縁があるんだなと思う。
一度だけ会話をする、というだけでも、
もしかしたら、けっこうなご縁なのでは。

わたしは、わたしと関わったことで、
人生が豊かになった、と言われるような人であろうと、
今年の年頭に意図してみた。
わたしが学んできたことや、体験や、意識が変容していくことや、
聴くことや書くこと、話すこと、癒しをもたらすこと、
そういうことをどんどんシェアしていって、
そうしてわたしと関わってくれる人たちに、
人生のほんのちょっと、豊かな時間を味わってもらったり、
体験してもらったり、共有してもらったりして、
あのときのあの時間が、とても豊かだったなあと感じてもらえたら嬉しい。
それが、わたしの人生を豊かにしてくれる。
そういう循環の中で生きていこうと決めた。

だとすれば、
たくさんのすれ違う人の中から、
わたしと関わってくれる人とのご縁を大切に、
そこに本氣のわたしでいよう。
傷つくことを恐れて、人との関わり合いを、
ずっと避けて、逃げてきていたことは終わりにして。

その場かぎりであったとしても、
そこから始まるのだから。

このnoteを読んでくださったあなたも、
名前も知らず、お会いしたことがなかったとしても、
読んで関わってくださったことに感謝します。
ありがとうございます。

このnoteを書くことで、どんな関わりが生まれるのかはまったくわからないけれど、書き続けてみることでどんなことが起きるかは楽しみにしている。


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