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小泉吉宏著「ブッタとシッタカブッタ」全3巻/問題は全て自分の中にある。

あの事件は、暗殺者の思い込みによる犯行だったことが明らかになってきましたね。
報道が真実であるなら、あまりに理不尽。
向かう相手を完全に間違えている。
…いや、本当の敵に相対する勇気がなかったのかもしれませんね…

以下独り言〜

怒りの気持ちは本当は母親に向けるべきなのではなかったか。しかし、母親に歯向かう事が出来なかった?
母親を殺す事は出来なかった、だから怒りの矛先は違う人へ向けられた?
母親に、振り向いて欲しかった?

でもそれで実行に至るというのは、短絡的過ぎる。
家と訣別して一人で生きていく事で解決できたのではないか。それが出来ないのは、家や母親へ依存していたからではないか。愛情不足ゆえの幼児性の表れか。

なぁーんて勝手にブツブツ言ってます。^^;

話は変わりますが、

昔、東日本大震災の少し後、まだガスが開通してない頃のことでした。
何かの用事で街へ出てTSUTAYAに寄ったのですが
すれ違った方からシャンプーのいい香り。
うちはまだお風呂に入れてない状態だったので、その落差に違和感を感じた事と、ちょうどその時「ブッタとシッタカブッタ」という漫画本を手に取っており、結局購入した事をあの時のふわっと漂ってきたいい香りと共によく覚えています。

この漫画は、ブタの(たぶん)シッタカブッタが、やはりブタ顔の^^;ブッタ様に導かれながら、悲しみや悩みの正体を発見していくお話です。
絵もとっても可愛くて、しばらくそばに置いて何度も読み返していました。

1巻の冒頭、「思い込み」というものに触れられています。馬のお尻だけ、鼻だけ見て判断してしまうと、本当の馬とは全然似ても似つかない全体像を想像してしまうという4コマ漫画です。

2巻の冒頭では、悩めるシッタカブッタに、ブッタが「問題が解決したら人生全て楽になるか?」と問うと、「心配事はまたやってくるでしょう」
とシッタカブッタ。
ブッタ「人生はそういうもんです。」
シッタカブッタ「じゃあどうすれば良いの?」
ブッタ「解決すべき問題は自分の外からやってくるのではないのです」
シッタカブッタ「どこからくるの?」
ブッタ「あなたの心の中からです。」

こころの問題。

シッタカブッタびっくり‼︎^^;

私はこの言葉がとても深く刺さりました

3巻の冒頭でも、雨が降って憂鬱なシッタカブッタに、ブッタは言います。
この世界はあんたの心がつくり出しているんだよ。この世を楽しいものにするか辛いものにするかはおまえさんの心次第だよ」

久々に、本棚から取り出してザッと読んでみました。
読みやすい。だけど鋭い。

✳︎✳︎✳︎

あの殺人者にも知って欲しかった。
人の心のメカニズムをわかろうとする事に、もう少し力を注いで欲しかった。
本当の敵も味方も、自分の中にある。
その事に、シッタカブッタみたいに、気づいて欲しかった。とても、残念です(T . T)

…という訳で?
今回の事件でふと思い出したこの本。
ずっと手元に置いておきたい3冊です。

それでは今日はこの辺で。
最後までお読み頂き
ありがとうございました❤︎