「母ちゃんのフラフープ」子供に、生き様を見せる事。
少し前まで書いていたブログからの転載です。
本屋さんで立ち読みして
冒頭から泣けてしまい、購入して読みました。
ガン治療を毅然として拒んだお母様。
モルヒネを大量に投与する前夜、
もうそのまま目覚めないことが予想される、そんな中での
母親と家族の別れの場面から始まります。
そのシーンは、思い描くと今でも胸がいっぱいになる温かい家族の心の交流の場面でした。
母、久仁子さんは、元看護師さんだからか、
早くから彼女の死生観を子供達に伝えていたそうです。
それは、延命治療をしないということ。
私も同じ事をずっと考えていて、
小さいノートに既に書いてあります。
悲観的に死を捉えている訳ではありません。
まだまだ生き生きと人生を楽しむ気満々です。
でも、ここ10年、やりたい事はやってきたので、思い残す事もないのです。
淳さんは、お母様の死を通して
「死」を不吉なものではなく
いずれ誰にでも訪れる事であり
それを認識する事で、より
人生が豊かになり得る事を
慶應大学大学院の修士論文として
まとめ上げ卒業されました。
凄い方です。
本の最後には、
修士論文の一部と、
お母様が、弱った体で
一生懸命フラフープをされている
貴重な動画の2次元コードも掲載されています。