見出し画像

「笑顔の時間」を撮りたい

 お客様に納品するデータは、ファイルサイズが大きいので、noteにそのまま載せられなかったりする。ちょっとめんどくさい。

 私が撮影させていただく「家族写真」などの個人様撮影には「マゆみんスマイル」と名前をつけてくださった方がいたように、ある一定以上笑ってないといけない(笑)基準があるようです。
 見出し画像の親子は、2011年5月からしばらく、名古屋近辺のブライダルカメラマン有志が集まり「ワンコインワンフォトプロジェクト(OCOPP)」という義援金ボランティア活動をしていたときの撮影です。
 結婚式場以外の場所で初めて、ボランティアとはいえお客様を撮影をする機会となりとても緊張していました。それも東山植物園で憩う人たちに向けて、写真を撮ってプリントをお渡しするので義援金に協力してほしいと、撮らせてもらうことをお願いして回る、ハードルの高い撮影。
 経験豊富な先輩方にロケハンをご指南いただき、いざひとりきりでお声をかけて初めて撮らせていただいたカットです。
 写真館で指示された通りに撮るのではない、はじめての、自分の意志で撮る写真。
 けれど、最初からこの笑顔が出るまで、お声がけをし、ポーズを指示させていただき、パパにがんばってもらいました。
 プリントお渡しは別のカメラマン先輩がしてくださいましたが、パパがとても喜んでくださったと、ご案内のブログを見て楽しみにして来ました、とおっしゃっていたと教えてくれました。
 ブログには、今となっては全国区となった名だたる先輩方の作例が載っていたのに、足元にも及ばない私でも、喜んでいただける写真が撮れたのだと、励まされたことが思い出されます。


 この笑顔が撮りたい。この笑顔は、ご本人も喜んでくれる。
 私が撮りたくて、手元に残したい、幸せの一瞬を、あなたにも気に入ってもらいたい。

画像1

 お客様からオーダーいただいて料金を頂戴して撮影させていただくにもかかわらず、最初からずっと、私が撮らせていただく写真は「私のための写真」なんです。
今まで撮らせていただいたみなさまごめんなさい。私が撮りたい写真を撮っています。
 でも、それが、例えば、写真をみた瞬間に涙を流してくれるママがいたり、本当にありがとう、写真を撮ってから家族が変わったよ、と、こっそり教えてくださる方がいたり、お見合いがうまくいったり、してるんだからいいよね。。。

画像2

画像3

緑のなかで、スマイルスマイル!
日常の延長上にある、なんにもしない時間。笑顔の時間。

当たり前のようでいて、特別な1枚を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?