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フラペチーノは口角を上げる

とても緊張した30分だった。
久しぶりに声を張って話した。

帰り道。
メロンのフラペチーノを
買うんだ。
行く前から
そう決めていた。

その道すがら
神社があったことを
思い出す。

急遽ウインカーを出し
大きくカーブ。
お参りに来たは良いけど
はたと困った。
小銭が1円もない。

うーん。
ここは大盤振る舞いだ。
野口英世を差し出した。

私の気持ちが
野口英世に
乗り移ったのか
賽銭箱の途中で
名残惜しそうに
引っかる。

「ちょっと視界から消えてよ」
「素直に中へお入んなさいよ」
野口英世へ思わず声を
掛けたくなる。  
そっちがそうなら…
と、私の方が視界から外れた。
賽銭箱から一歩下がって
柏手を打つ。

今までの感謝。
30分のご縁に感謝。
そして予祝の感謝。

再び帰り道。
フラペチーノが待っている。
メロンがゴロゴロ入った
フラペチーノ。

ああ、私よ
よく頑張った。

少し溶けかけた
緑色のクリームを
口に運びながら
思わず
私の口角は
むふふと上がる。




読んでくれてありがとう。
幸せをありがとう。
出会えたご縁に感謝します。

最後まで読んで下さってありがとうございました🍀私の思いを私なりの言葉で綴りました。あなたにこの思いが届いたなら、とても嬉しいです😊あなたからのサポートは、愛あるnoteの世界に循環させていただきます💕