見出し画像

あの日カードを作った理由

春の話…。
私は無印良品の店内にいた。
すると向こうの方から男性が歩み寄って来た。
彼はリーフレットを私に見せると
「無印のカードを作りませんか?」
そう笑顔で話しかけてきた。

私は既に他社のクレジットカードを持っている。
それに何枚も持つのは家計管理にも得策ではない。
だから今までもこの手の勧誘は全て断って来た。


はずだった…。

なのにこの時の私は
詳しい説明も聞かないうちに
「作ってみても良いかな?」
と思ったのだった。

男性はおもむろに説明をし始めた。
「あれ?私よ、どうして断らない?
何故説明を聞いている?」

そんな不思議な感覚…。

説明によると

  • 入会手続き完了後、この場で無印の商品券(1,000円分)をお渡しします。

  • 5月と12月には500円分のポイントが貰えます。

  • 自分の誕生月(私の場合10月)に無印の商品を100円でも良いからこのカードで支払えば翌月には500円分のボーナスポイントが付与されます。

1年のうち、誕生月にこのカードで100円使ったとしても

500+500-100+500=1,400?

頭の中で皮算用する私。
そして今日1,000円分の商品券を貰ったとして今年に限っては2,400円?

勧誘トークの極め付けは
「誕生月に1回でも使えば、あとはカードを引き出しに閉まって置くだけでも1,000円分のポイントが貰えてお得ですよ」
だった。

男性のトークのなせる技なのか?
何だか自分でもよくわからないうちに売り場のソファに座ると、ペンを持ち申し込み用紙を埋め始めていた。

しかし、引き落とし用口座番号の項目で手が止まる。
「本人名義の口座番号を記入」となっていたからだった。
私が普段使っているのはネット銀行。
しかしそこは提携外と言われてしまった。

普段の私ならここで萎えるパターンだ。
「じゃあもう辞めます」
と断って帰るはず…
だが、何故か代案が思いついた。
「これならどうですかね〜?」
私が財布から取り出したのは、ゆうちょ銀行のキャッシュカード。

緊急用としてお守りのつもりで普段持ち歩いているだけのキャッシュカードだ。
こちらは幸い提携していた。
手続きは完了した。

男性に呼び止められて僅か20分ほど。
私は自分用のクレジットカードを申し込んでしまった。
ふらふらとたまたま無印の店内を歩いていただけなのに。

そしてその場でちゃっかり1000円分の商品券を受け取った私は
なんで私、クレジットカード作ったんやろ?
と、半分狐につままれたような気持ちで帰宅した。

そして数日後無印カードが自宅に届くと、男性に言われた通り私は机の引き出しにしまった。



さてその頃、私はnoteを始めたところだった。

アカウント設定にはクレジットカードを登録する項目があった。

私は普段使用しているカード番号を入力。
しかし何故か登録をはねられてしまった。
対象となるクレジット会社も間違えていないはずなのに。
日を改めて再度挑戦。
なのにまたしてもダメ。

なんであかんの〜?
私これしか自分のカード持ってないのに。

ただこの頃は、まだサポートなど遠い世界の話しだと思い空欄のまま保留した。


しかしnoteを始めて半年後…。
事態は急変する。

私の記事に初めてのサポートがやって来た。
忘れもしない青猫さんから!

もうあたふたってもんじゃない。
どの画面にアクセスすれば良いの?
メールにはメッセージが届いたんですけど〜。
返事はどうやるの?
それは今まで味わったことのない高揚感だった。

さてさて、こうして温かな気持ちをいただくと、次に湧き上がったのは
私も誰かにサポートしてみたい。
という気持ちだった。

実はその相手を私はnaomiさんに決めていた。

naomiさんの記事に出会ってすぐ私は直感で
「この記事について書かせて下さい」
と動いた記念すべき人…。


そのためにもやはりクレジットカードを登録しなくては。

そして何度もはねられたクレジットカードで再び挑戦。
でもやはりダメなものはダメ…。
その上こうしたケースでは、note側は対応してくれなくて
「クレジットカード会社に問い合わせて下さい」とこちらに丸投げ状態だった。

えぇ〜どうしよう〜。
私名義のカードほかに無いやん。



と、その時。


あるやん!
無印カード!


私は引き出しからカードを取り出すと、祈るような気持ちで16桁の番号を入力した。
登録ボタンを押す。

やったー!
登録出来た〜!



noteを始めた頃…。
私の記事にスキやコメントが貰えるだけでもめちゃくちゃ嬉しかったのに。
なのに会ったこともない人と
サポートのやりとりをする日が来るなんて!




ありがたいことに今、このカードはほぼnote専用で使っている。

そして年に数回届くポイントについては
「noteのサポート代として是非使ってね」
とまるで無印から支援された気分で私はありがたく受け取っている。

あの日たまたま作った無印カード。
noteで使うためだったんだと今はそう思っている。

私は既に多くのものが与えられている。
noteの世界からそう教わった。

何だかそれを証明してくれるような出来事だった。  



幸せをありがとう。
読んでくれてありがとう。
出会えたご縁に感謝します。

この記事が参加している募集

noteでよかったこと

最後まで読んで下さってありがとうございました🍀私の思いを私なりの言葉で綴りました。あなたにこの思いが届いたなら、とても嬉しいです😊あなたからのサポートは、愛あるnoteの世界に循環させていただきます💕