映画のはなし:『IT』『ロッキー・ホラー・ショー』の天才ティム・カリー
私の大好きなカルト映画『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクン・フルター博士だったり、未だに超絶トラウマ映画『IT』のペニーワイズで強烈な衝撃を与えてくれた、ティム・カリー。
どちらも作品は見たことがなくても、ビジュアルは見たことがある方が多いと思います。
ちなみに『IT』は1990年の、ドラマ版を前後編2本にまとめたほうです。
『“それ”が見えたら終わり』のスカルスガルドじゃないほうです。
最近は体調の関係もあり声優の仕事がメイン(『スター・ウォーズ』のパルパティーンとか、声優業でも個性を発揮)になっているようですが、もともとはブロードウェイ俳優。
舞台版の『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクン役が大当たりして、映画化、その後は映画界でも活躍していますね。ディズニーの映画『三銃士』では、リシュリュー卿を演じていました(この映画も大好き!アラミスがチャーリー・シーン、アトスがキーファー・サザーランド、ポルトスがオリヴァー・プラット。主題歌はブライアン・アダムス、スティング、ロッド・スチュワートによる「All for Love」。豪華すぎ)。
一度見たら一生忘れないくらい、インパクト満載の役を見事に演じ切るティム・カリー。ティム・バートンの『バットマン』では、ジョーカー役の第2候補にあがっていたようです。ジャック・ニコルソンのジョーカーも最高だったけど、ティム・カリー版も見てみたかったわ~。さらにイッちゃってそう!
とにもかくにも、『ロッキー・ホラー・ショー』と『IT』は、ティム・カリーの代表作として外せない2作品でしょう。
開始30分以降、「起承転結?なにそれ??」の精神で突っ走る『ロッキー・ホラー・ショー』。
考えたら負けなんです!ブルース・リー先生の「考えるな!感じろ」精神で観るべきロック・ミュージカル。
恋人同士のブラッドとジャネットは大嵐のなか山道で迷ってしまい、車もパンク。助けを呼ぶため電話を借りようと、近くにみつけた大きな古城に立ち寄った。この城の主はフランクン・フルター博士。ブラッドとジャネットが古城に1歩足を踏み入れると、そこでは目を疑うほどのパーティーが開かれていて……。
ブラッドとジャネットが古城に入ってからが「ドント シンク!フィィィィル」パートになります。
ただ、セットのデザインや衣装など、今見ても全然古くないし、めっちゃオシャレ。まず、フランクルにボンテージスーツを着せようという発想が、もう意味分からないもの(でも着着こなすんだな……これが)。
勢いのある曲はいつ聞いてもいい!海外ドラマ「glee」でも、『ロッキー・ホラー・ショー』の曲だけを使ったストーリーがありました。日本でも何度も舞台化されていて、ROLLYさんや古田新太さんがティム・カリーの役を演じてます。個人的には絶対に大泉洋がハマる思うんですけどね。あの髪型とか。洋ちゃん、やってくれないかな。
大好きになるか絶対ムリか、両極端な作品だと思いますが、ぜひ一度観て、このパワーを感じていただければと思います。ホントに曲もいいから!!
ちなみにこの作品、応援上映のさきがけみたいな作品でもある。観客はトイレットペーパーや紙吹雪を投げたりするのがお約束。昔は日本でも数回開催されていたみたいだけど、最近は開催されていないようです。
参加したいのに!!開催してくれたら、私、参加しますよ!!
そしてもうひとつの代表作。何十年の時を経ても私のトラウマが払拭されない、『IT』。もうYouTubeでも年齢制限かけられちゃってるもの。
どんだけよ。ホントに。
スカルスガルド版ペニーワイズも嫌いじゃないんですが、なんかもうこっちは観る度に愛おさを感じてきちゃう。なんでだろう……?なんか、かわいいもの。
きっとそれは、ティム・カリー版が怖すぎたから!!!
マジであの下水の排水溝からの「はろーじょーじぃ~」怖いんだよ……。
昔の作品なので、ほぼ白塗りしただけのメイクに、垢ぬけない場末のピエロみたいなお洋服で怒鳴ったり大笑いしたり、ホントにピエロ恐怖症になるわ!ってくらい不気味。
「ガーディアン」誌でも、映画やポップカルチャーのなかで最も怖いピエロのひとつ、と評価されているし、撮影中はあまりにも怖くてみんな近づかないレベルだったらしいし……。
子どもの頃に観て(というか、父親に観させられて)、大げさじゃなく夜もひとりで寝れなくなるくらい怖かったので、実は詳細については未だにうろ覚えの部分が多いです。
もう一度ちゃんと観よう、と思っているのですが、幼少期のトラウマが強烈すぎて、手を出せていないのですが、いい加減再チャレンジしてみようかな……。
ってゆーか、『IT』のインド版ドラマってのがあるらしいんだけど!!!
なにそれ!!!
超観たいんですけど!!!!
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