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企業でアンガーマネジメントカフェを開いてみて

2021年度7月~2月まで、私が従業員の面談や人財育成をお手伝いしている企業で、興味のある人が自由に参加できる「アンガーマネジメントカフェ」というものを開催させて頂きました。

自由に、とはいってもコロナ禍中ですので昼休みに雑談スペースや会議室に集まって、というわけにもいきません。
月に2回、昼休みと就業時間後にオンラインでカフェを開きました。

この企業のあるセクションでは、マネージャー以上部長までで、コミュニケーションの研修にアンガーマネジメントも取り入れていて

・ネガティブな話を持ち込まれると対応に困ったり、
・充分聞いてあげてるつもりなのに 分かってくれないと言われたり、
・言った方がいい肝心なことを気を遣って言えなかったり、
・分かって欲しいことを言っても言っても伝わらず嫌になったり
・腹が立ったときにどうすればいいのか自分でも分からず困ったり
・そんなこんながたまり退職する人しそうな人が増えたり
が、大幅に改善され、
組織は明るく&本人達も自信をつけ ⇒ 成果があがる、
という目に見える変化が起きていました。

というわけで、コロナ禍でもあり全体として研修展開はしにくいけれど
興味のある人に機会を作り、
・公私ともにイライラを減らしたり
・気持ちを整えて仕事に向き合える人を増やそう!
という目的でGo
サイン。

私としては、1人でも多くの人にアンガーマネジメント知って欲しいな、
楽になって欲しいな、という思いもありました。^^

怒りに関する3つのテーマを各4回ずつ、計12回。
3つコンプリートの方も結構いらっしゃいました。

12回開催して感じたことは、
●みんな、イライラしたり腹の立つことを愚痴や文句ではなく、自分の心を  整理したり今後のために話し合う機会ってないということ。
●自分の怒る理由は分かっているような気がしているけれど、実はしっかり向き合って自分の気持ちと対話する機会もあまりないということ。
●気軽に楽しく自分のイライラについて話せたりシェアできて、怒りの仕組みや対処方法を知ると、表情が明るくなり安心するといういこと。

周囲から”怒らず温和”と思われているMgr.が、実は結構怒り疲れて帰途についているということ
家庭で妻の怒りに戸惑ったりイラだったりする夫が多いということ
  (笑、いや、反省?!)
子育て真っ最中のママさん社員は育児のイライラで毎日本当に大変ということ

そして
自分の怒りの感情を持て余している人も多いということ

普段、話す機会のない社員同士がいろいろ本音で自分の怒りへの戸惑いや悩みを気軽に話し合えて、「これから、煮詰まったときに相談できる社内の仲間が増えた」と喜んでくれる方もいました。
人の繋がりってやはり大切ですね。

感情ってポータブル、職場も家庭もそのまま持ち運んじゃうので、
職場のこと・家庭のこと、と頭では分かっていても気持ちは切り分けられなくて、下手すると負のスパイラルでどんどんしんどくなってしまう。
気持ちを整えたり、落ち着く方法や上手に伝える方法を知っていると
とっても自分を助けてくれます。
その効果は自分の周りの人にも。


カフェ参加のアンケートもとりました。
5段階評価で
1つ「4.よかった」がありましたが、他の99%が「5.とてもよかった」
毎回、みんなにどんな風に役立ったかがよく分かり、充実したカフェ開催でした♡

「よかった」とつけた人は、外国籍の方で、みんなの日本語の話が時々早くて分からなかったので・・・とのことでした。ごめんなさい。
英語バージョンもいつか開いてみたいな。

そして、他の企業や組織でもカフェを開いてみたいと思います。

感想をいくつかご紹介:

●この回だけで奥が深い「怒り」について到底理解はできないので、また参加してみたいです。素敵な1時間をすごせて本当によかったと思います。
⇒そうなんです、奥深いんです!

●1時間では短すぎるほど内容の深いお話でした。ほかの方の怒りを冷静に聞くことも楽しかったです(普段の会話の愚痴を聞く・話す、とは違った視点で聞いていたからでしょうか)。
⇒「怒りについて学ぶ」というとちょっと緊張しつつ参加の方もいましたが、楽しい!とみんな驚きつつ新しい視点を手に入れてくれました。

●すとんと腹落ちするワークがとてもおもしろかった。

●非常に勉強になりました!
マネジメントをする立場として、接客を行う立場として、一人の人間として、怒りという人の心理を理解して接することで
自分自身の怒りや、相手の怒りを和らげることができるのではないかと思いました。トレーニング実践してみます。
⇒生きている限りどこで何をしても「怒りの感情」とはお付き合いしなくてはいけないので「1人の人間として」考えてくださって嬉しいです。

●職場のみんなと共有するともっといろいろ話し合いやすくなりそうです。
⇒そうなんです、周りの人とアンガーマネジメントの概念を共有すると、互いに感情の表現の仕方にサイン送り合ったり、伝え合いやすくなりするので
組織やチーム・家庭で共に学び共通認識になるといいなと思っています。

●ランチタイムの延長のような気軽な雰囲気で色々と話が伺えてよかったです。全員参加型にしてくださったので、非常に楽しく参加できました。
⇒学びは、楽しく参加してこそ身につきますよね!

●友達と愚痴を言い合って気分解消することはあるけど、アンガーマネジメントカフェのフィルターを通すと、愚痴ではなく学びになるところがすごいです。

● 同じような境遇の方たちと情報を共有でき、自分自身も怒っている事をアウトプットすることでモヤモヤした感覚が拭えた。
家族のお話も多く、自分だけじゃないんだと、凄く共感できました。
又、話し合う事で自分自身を見直すきっかけとなりました。

●とても有意義な一時間をありがとうございました。これまでマイナスのイメージしかなかった「怒る」という感情についての考え方が変わりました。これからは自分の怒りにも、他人の怒りにも少しは上手く付き合っていけそうな気がしています。
⇒「怒る」に悪いイメージしかなくて、それでしんどい思いをしてる人、結構いらっしゃいます。

怒ってもいいんです。
目指すは「怒らない」ではなくて 「必要な時に上手に怒る」♪
     ~ Let's アンガーマネジメント! ~

最後までお読み頂きありがとうございます。^^




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