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これから ⑯ 独立への道

2020年 7月

コロナでの一度目のロックダウンに背中を押され

何があっても大丈夫、という意思を支えに
わたしは独立することを決意する

好きで通っていたヨガスタジオのオーナーに話をして、
空いた時間に、スタジオのヨガルームの一部を間借りしてマッサージの施術ができることになった


まずは、お客さんを集めなければいけない

チラシを作って印刷し、近所の美容室やカフェ、オフィスに配り歩く

はじめは周りの人の反応が怖かったが、どの人も快くチラシを受け取ってお店に置かせてくれた

特に同じように自営で仕事をしている人たちは、
同じ道を進んでいるからか、目線や言葉が暖かく感じられた


上手くいくまで、どんなこともやるつもりだ

苦手なソーシャルメディアもはじめて、友達や知り合い、知らない人に自分の宣伝をする

持っているものは、今までやってきた仕事が好きだという事実と
その価値を自分で信じられるということ
そして、周りの支えの言葉

「あなたなら、絶対に大丈夫」

どこに根拠があるのかわからないが、そう言ってもらえるだけで、わたしは大丈夫な気がした


ある日、ヨガスタジオのオーナーから
スタジオの個室が一室空くかもしれない、という話を聞く

わたしは迷うことなく、貸してもらえないか、と自信がないなか聞いてみた

„No risk, no fun“

そう言って、彼女がわたしの挑戦に乗ってくれることになる

大きなものを背負い、人々に仕えるそのひとの器
その場所

きっとなんとかなるだろう、根拠のないそんな想いをわたしは信じていた

あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。