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正しい姿勢は男性と女性、民族によって少し違う


 
骨盤姿勢は体の機能が正しく、そして快適に使える姿勢ですが、男性と女性では少し違いがあります。

一つ目は骨格と筋力の違いです。男性に比べ、女性は骨格が細く、筋肉も柔らかいので、姿勢の崩れからくる骨格、筋肉、内臓の位置の崩れが大きいため、男性よりも姿勢の意識を持つことが必要です。

また、生殖器の形状の違いも関係があります。男性の場合、骨盤の底部の前側に生殖器がついているため、生殖器の圧迫を避けるために女性よりも少し骨盤が後傾しやすい傾向があります。

男性の体の使い方を基準にした正しい姿勢は女性よりも少し後傾気味なので、その基準で作られたエクササイズを行うと女性にとっては後傾が強くなってしまうことがあります。武道などが基本になっているものはその傾向が強いようです。
 
また、民族による差もあります。日本人の骨盤は、おそらくすべての民族の中で一番深さがあり、全身の骨格の中で骨盤の占める割合が大きいと言えると思います。
 
骨盤は後ろが重いので、骨盤が深いと後ろに傾きすやく、骨盤が浅いと、前に傾きやすくなります。そのため、その民族によって正しい姿勢をキープするための意識が少し変わってきます。

骨盤が前傾しやすい欧米人は、前傾し過ぎないように、少し骨盤を後傾させるようなエクササイズが多いため、そのエクササイズをそのまま日本人が行うと、かえって後傾を強くしてしまうことがあります。
欧米で開発された体幹を作るエクササイズを教えるインストラクターが、骨盤が後傾して生理痛がひどくなった、ということがたまにあります。

骨盤が大きく、後ろに傾きやすい日本人は、骨盤が傾きすぎないようにする意識が必要になります。

  エクササイズだけでなく、骨格図などに出てくる背骨のラインは、残念ながら男性や欧米人の骨格を基準に書かれていることが少なくありません。
そのため、骨盤姿勢は一般に言われている背骨のラインや、正しい姿勢の作り方と少し違う部分があると思います。

骨盤姿勢は日本人の女性の体を元気に、快適にするための姿勢です。

 

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