見出し画像

毒素によって現れる症状

体内に毒素が蓄積して現れる症状には、肩こりや腰痛、むくみ、冷え性、めまい、頭痛、慢性疲労、腸の不調、睡眠障害などの、いわゆる「未病」や「不定愁訴」と呼ばれるものがあります。

【その他の毒素による症状】
・肥満
・風邪を引きやすい
・花粉症
・肌荒れ
・ニキビ
・アトピー
・イライラする
・性欲減退
・月経前症候群(PMS)
・手足のしびれ
・体が硬い
など

画像1

これらの症状の一つ一つについて、なぜ毒素が溜まることで症状が現れるのか説明すると長くなってしまうので、肥満という一つの症状を取り上げたいと思います。

肥満になる主な原因は、下記の6つです。

糖質が肥満の原因だと思っている人も多いと思いますが、実はそんなことはありません。もちろん糖質の摂りすぎは脂肪を増やす原因の一つにはなりますが、一般的な量の糖質を摂っていても太る場合は、基本的にその糖質と共に摂っている毒素など他の原因があるのです。それでは、それぞれ細かく見ていきましょう。

ボディカウンセリング

1. 毒素が脂肪細胞に取り込まれること

毒素というのは臓器に対して悪影響を及ぼすものなので、脂肪にくるんで臓器から遠い場所に置いておこうとする体の防衛反応があります。

この防衛反応により、毒素は脂肪細胞にたくさん取り込まれます。この仕組みがあることで、毒素が増えれば増えるほど、脂肪も増やして毒素を包もうとします。だから、毒素がある状態でどれだけ脂肪を燃やしても、脂肪はまた復活してしまうのです。それが肥満もしくはリバウンドという症状になって現れます。

2. 基礎代謝の低下

基礎代謝の約30%は肝臓、約10%が腎臓によるものです。この2つの解毒の臓器が、次から次へと運ばれてくる毒素によってオーバーワークになると、機能が低下して解毒のスピードが圧倒的に遅くなってしまいます。

これが基礎代謝の低下であり、解毒できない毒素が溢れた結果、「1. 毒素が脂肪細胞に取り込まれること」を促進してしまうことになります。

3. 血流やリンパの滞り

血液は栄養素、酸素、水、免疫細胞などを運び、老廃物や毒素を回収する役割があります。また、リンパもほぼ同様で、免疫細胞を運び、老廃物や毒素を回収する役割を担っています。

でも、毒素が増えることで渋滞を起こし、血流やリンパの流れが遅くなってしまうと、せっかく細胞から回収した老廃物や毒素が途中で足止めされて外に排出しづらくなってしまうのです。行き場を失った老廃物や毒素は、血管やリンパ管に沈殿するか、脂肪細胞に取り込まれ、「1. 毒素が脂肪細胞に取り込まれること」を促進する結果になります。

4. 腸内細菌のバランスの悪化

最新の研究で、腸内細菌のバランスが様々な体質に関係していることがわかってきました。肥満もそのひとつです。

食生活の悪化によって、腸内細菌のバランスが崩れてしまうと、デブ菌と呼ばれる悪玉菌が増殖し、その結果痩せづらく太りやすい体質になります。まさに腸内有害菌が、毒素として体に悪影響を及ぼしてしまうひとつの例です。

5. ストレスによる過食と脂肪合成の促進

ストレスが増えると、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンが体内で発生します。このストレスホルモンの作用により、食欲が増えて過食に走ってしまい、脂肪の合成も促進されてしまうのです。

画像3

6. 栄養不足

意外に思う人も多いかもしれませんが、実は、脂肪が燃えるのにも、酵素やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。

しかし、食事とともに食品添加物や農薬などの胃腸で消化できない化学物質を大量に摂ってしまうと、消化されずに腸の中に溜まります。すると、腸が栄養素を吸収するのを邪魔してしまうのです。また、血液中に毒素が流れている場合も同じく、腸でせっかく吸収した栄養素が、スムーズに各細胞に運ばれるのを邪魔されることで、脂肪を燃やしたいのに栄養素が足りないということが起こります。

ちなみに、栄養素が不足すると、同じ原理で「2. 基礎代謝の低下」も起こります。これによって、肥満が加速するのです。


このように、毒素というのは腸や肝臓、血液、リンパ、ホルモンなどさまざまな臓器や部位・機能に悪影響を及ぼします。それによって、肥満を始めとしたさまざまな症状が現れるのです。

ちなみに、生活習慣病も体内に毒素が溜まって起こる病気です。生活習慣病は感染症とは違い、細菌やウイルスによって引き起こされる病気ではなく、体の中の臓器や血液、リンパなど様々な部位の機能が低下することによって起こるものだからです。

病気

例えば、ガン細胞はストレスや毒素による細胞の炎症によって作られ、免疫機能の低下によって増えてしまうものです。健康な人でもガン細胞は常にできているのですが、免疫機能がしっかり働いていると、できてもすぐに退治してくれます。

しかし、免疫機能が低下するとガン細胞は免疫機能を上回って増殖してしまい、結果として病気になるのです。免疫機能が低下する原因も腸内細菌のバランスが崩れることや、栄養素の不足、代謝の低下などが挙げられ、先ほどの肥満の例と同じく、毒素が原因なことがよくわかると思います。

つまり、未病の状態で毒素が溜まり始めたことに気づいて、生活習慣病になる前に対処することがとても大切なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?