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朝の時間

一通りの家事が終わって、誰もいない家でほっと一息つく瞬間が好きだと思う。

紅茶を淹れて、おやつをぱくり。

今日は何をしようかな…。
やりたいことはたくさんあるけど、時間は有限。
やりたいことノートの中から、今日のフリー時間に合うものをいくつか引っ張り出す。
それからぼーっとする。

それをやってる自分。楽しそうだなぁ。
工夫したらこんな風にもできそうだなぁ。
やり終えたあとの満足感を想像してにやり。

そして思う。
あ、私やっぱり一人が好きなんだ。
そして、かなり自己陶酔する人間だ。

休日の朝はちょっと違う。
まず、目覚ましではなく子どもの声で目覚める。
「朝ですよー」
4時のときもあるし、10時まで寝かせてもらえる日もある。
何時に起きても、とりあえず朝ごはんを食べる。

旦那さんが10時頃起きてくるので朝食を出す。
それからお昼ご飯の後片付けが終わる頃までに「一通りの家事」が終わる。

朝の時間もない。

夫婦と言えども他人さま。子どもと言えど別人格。
自分以外の人が同じ空間にいれば、我が道をいくタイプの私でもさすがに少しは気を遣う。

それがとてつもなくめんどくさくなるときがある。
そんなときはすごく眠くなる。
そうなると矢も盾もたまらず「私、寝る」宣言。

睡眠不足ではない。
ただなんとなく、家族と一緒にいることがめんどくさくなるのである。

十分な睡眠はとっているので、眠くなるはずがないと思うのだけれど、ベッドに入れば条件反射のように寝てしまう。

たぶん、現実逃避してるんだと思う。
どうしても一人の時間がほしい。ここに居たくない。
口実がない。寝ることにしよう。とか心の奥底で思ってるんじゃないだろうか。

旦那さんが、そんな私をどう思ってるのかは知らない。
文句も言われないところをみると、どうでもいいんだろう。
子どもは「何時?」と起きる時間を聞いてくるので「2時」とか適当に言っておく。
その時間に起こしてもらえたことはない。

え?もしかして私たちってバラバラ家族なの?
その件については、まぁいいかと深く考えないことにしている。

休日が終わって、また平日がやってくる。
朝の時間を満喫したら、今日は家を整えよう。

大切な家族のために。
自分のために。

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