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Q.「100年生き続けるこの時代、どうやって元気を持続させたらいいですか?」

ジェモセラピストで茶道教授の水上麻由子が、皆さんのご質問にお答えする「教えて!まゆこ先生シリーズ」

20年前、60才というと、茶系やグレーの地味な服を着て、仕事をやめて老後の生活をしているというイメージでした。ところが、いまは50才をこえても娘たちと服をシェアし、60代でもデニムを履きこなしたりして、まだまだ若いというイメージです。今の60代は、高度経済成長絶頂のバブル期を若い大人として謳歌した世代なので、とても気持ちが若いのです。明らかに時代が変わってきていますね。私達は、この人生100年時代をどのように生きていったらよいのでしょうか。

健康な身体はなによりの財産

国も予想を超えた長寿に、保証がどんどん破綻していくのが見え、ついに定年から25年生き延びるための貯金が最低1800万円が必要と報じられたことがありました。これは年金をある程度もらえる方の数字で、年金以外に1800万円程度切り崩して生活しなければならないという意味なのです。多くの人は、貯蓄や資金運用ばかりに焦点を当ててしまいがちですが、本当にお金さえあれば老後は安心でしょうか。
さらに、いまは、新型コロナウィルス感染拡大の問題から、国家レベルで未病・予防医療が重要視されています。「手洗いうがい」はもちろんのことですが、それ以外にも、自分の体調や心の声をきき、今どうすべきかを考えて対処するという『セルフケア』の意識を高めることが大切です。
「健康である」ということは何にも代えがたい「財産」なのです。

定年退職がない

定年退職という概念がなくなりつつあります。ホットワードとなったFIRE(Financial Independence, Retire Early) は経済的独立を果たし、早期リタイアの実現を目指すというものです。早期リタイアというのは、「働かない」ということではなく、「働かされる環境からのリタイア」という意味です。健康であれば、死ぬまで働きましょうという考えに、国や起業なども変わってきています。自己満足だけの見た目の若々しさや、孫に元気な顔を見せたいという健康維持ではなく、『一生働きながら、楽しく暮らせるための元気な身体を維持する』ということが必要になってきています。

本当は、身体が異変を起こしてから慌てるのでは遅く、だからと言って、ずっと馴染みの整体だけに通っていれば大丈夫というのもおかしい。同じ食事制限を続けたり、運動をするだけでは不安があります。なぜなら、私達の身体は個々に、日々変化して老化して、30年後の60才は、今の60才の人の身体とは違うはずだからです。

様々なアプローチで変化に合わせて対応する

だからこそ、良い意味で様々なアプローチを持ち、研究や勉強を絶やさない専門家とともにセルフケアをすることが必要になります。
私はジェモセラピストとして植物療法レメディを処方していますが、お客様のご相談内容によっては、正直、ジェモセラピーでは解決しないこともあります。そのような場合には、食事のアドバイスや、アーユルヴェーダのオイルマッサージをお勧めする場合もあります。また、私が自ら信頼している、専門家をご紹介する場合もあります。自分のサービスだけでケアする方が私の利益に繋がりますが、本当の意味でその方の健康を考えたら、それには限界があるからです。
ご自身でセルフケアの知識を学び、安心してアドバイスを求められる場所を持っておくことは、これからの100年時代の元気の維持にとても大切なことになるのではないでしょうか。


私たちは、純粋意識(魂・ミッション・ダルマ)を生きると決めて、生まれる場所や時代を選んで生まれてきています。地球上の人々が、内なる魂と繋がり、健やかに成長しながら人生の航海を楽しめるよう願いながら、書いています。 応援や共感していただけたら、嬉しいです。