女子がAVを嫌う理由|ネット時代の性教育と人権
【アンケート公開!】頻繁に接する性的メディア媒体(女子)
大学生になっても、女子たちが接する性的メディアは、男子学生のそれとは大きく異なるままだ。男子が接する性的メディアは「ネットのアダルトサイト」や「AV」など、具体的でわかりやすい映像媒体に集中しているが、これらを利用する女子はほとんどいない。
逆に、男子ではゼロだった「ファッション雑誌」が、女子では約4割と突出している。ティーン誌のみならず、女子大生向けファッション雑誌も定期的に「セックス特集」を組むためだ。「彼とのエッチ盛り上がり宣言」「セックスレスカップル大調査」などなど。アンケートに答えてくれた女子大生たちも、「別に私は見たくなかったんだけど、あくまで偶然」という態度を強調している。
「ファッションを見たくて買った雑誌に、おまけ的な感じでセックス特集が載っているので、見てしまう」
「たまたま買ったファッション雑誌の後半ページに特集されていたり、たまたま見に行った映画や読んでいるマンガにラブシーンがあったりと、ほとんどがたまたまって感じです」
ファッション雑誌の性情報を読む理由としては「意図せず」派が多数を占めるが、なかには「勉強のため」と答えた女子もいた。
AVが女子に不人気なワケ
女子の場合、ファッション雑誌に加えて小説やレディースコミックなど、接触する性的メディアは主に紙媒体であることが伺える。特にAVへの接触率は4%と、極端に低い。入手しにくさに加え、ほとんどが男性向けに作られていることが原因だろう。
「女性に対して屈辱的な事ばかりしている(レイプ、盗撮を演じるなど)ので、見る気にはならない。女性を何だと思っているのかと、憤りを感じる」
「AV男優が全然格好良くないのが嫌です。 太めの体型だったり、体格よくても老けていたりと。気分悪くなります」
「プレイがありきたり」
「表現がエグい。リアクションが過剰」
といった不満の声が上がった。
AVが演出するセックスは、女性にしてみれば様々なポイントが「ズレ」ており、しらけるだけなのだ。突きまくる結合部分を延々と見せられても……、ということである。具体的にどんなポイントがどのようにズレているのかは、後ほどじっくり述べましょう。
だが意外にも、「携帯電話のアダルトサイト」を愛用する者は22%で、ファッション雑誌利用者の次に多い。
「携帯は常に持ち歩くから、いつでも利用出来る」
「気軽にアクセスできるため」
女子も、街なかで突然Hな気分になることがあるのかもしれません。
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