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登山のためのトレーニング(安藤真由子の基準編)

前回、「トレーニングは、何のためにどこを鍛えているのかを意識して行うことが重要」だとお伝えしました(前回の記事はこちら)。私も登山を通してたくさんの景色を見たい、そして色々なルートからも登りたい、と思っています。そのために、何が重要かを私自身も考えてトレーニングを行うようにしています。今回は私の現状と目標、それに向けての私の取り組みについて、書いてみたいと思います。

登山の特徴は平地でのウォーキングと違い、登り下りのある不整地、そして時間は数時間〜数日にわたる縦走の場合もあります。また、登山は空身ではなく、ザックを背負って歩く、つまり自分の体重以上の荷重を支えて行動しなくてはなりません。

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本当なら毎週のように登山に行き、現場でたくさんの経験を積みたいと思っていますが、自由に使える時間が限られていたり、天候に左右されたりして、思うように山に行けないこともあります。限られた時間だからこそ、トレーニングは工夫することが大事です。

まずは、登山の計画を立てる際の基準となる、ペース配分。今の、私の基準となるペースは以下の図に表しています。日帰りや縦走、雪山によって荷物の重量が変わるので、それに応じて基準ペースも変えています。これは、私が「きつくない」と感じながら、長時間歩くことができるペースです。自分なりのペースが分かっていれば、登山計画を立てる際の基準ができるし、体力が落ちた際などに「あれ?今までと同じペースで歩けなくなってきたぞ?!」という判断をすることもできます。

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安全に登山を行う上では、「ややきつい」以下のペースで行動することが大事だと言われています(この根拠は今後、説明いたします)。それを基準とした私のペースは上記の図ですが、ただ維持することだけではなく、ここからさらにペースをあげる、もしくは荷物が増えても活動時間が長くなっても、同じだけのペースを維持できるように工夫しながらトレーニングを重ねたいと思っています。

皆さんも、過去の登山を振り返ってみて、その時のコース、活動時間、荷物重量、きつさ、などを書き出してみるといいですね!そうすると今の現状がわかり、今後のトレーニングも立てやすいと思います(^^)次回は、私が実際に行なっているトレーニングをお伝えしますね♪

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