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真面目とメンタル

タクシーの仕事はメンタル的にもけっこう鍛えられるんじゃないかと思う。

私は前職、某大手スーパーの正社員だったが、それなりにムチャなことを言うお客さんやクレーマーみたいな人もいた。

ただ、それよりも恐いのが、酔っ払った人。

本人は覚えてなかったり、寝ぼけているような状態だったりする。
タクシーはそんな人も多く乗る。
夜はそんなのばっかりらしい…

複数で乗っても最後の会計は酔っ払った人だったりするので、トラブルになりやすい。何言ってるかもわからないときもある。

そんな人が朝からラーメン食べて乗ってきた。
二日酔いなのか、気持ち悪いと連呼している。

2人で乗車したが、一人はすぐ近くでおりて、酔っ払った兄ちゃんは車で30分以上ある住所を言っている。
何回か確認したがナビでも出てこず、その近くの駅で、と言われて設定した。

ところが、その駅の近くになって(ずっと寝ていたので声をかけた)「どの辺りですか?」と尋ねたが、そんなことは言っていないとどなり散らし、らちがあかないので、近くの交番へ。

しかし、警察官の前ではいいこちゃんを振る舞い、警察官も何も言えず。

とりあえず最終目的地に着き、お金は払ってもらえたが、
その駅からはずっと怒号が飛び交い、変に絡まれるし散々だった。

本人はナンパでもしているつもりなのか、寂しかったのかしらんけど、
まあよくもそんなこと言えるな、みたいな感じだった。

私の年齢まで聞かれたが
さすがに10こも下に見られていたのにはウケた(笑)

だからなめられていたんだと思う。
酔っ払った兄ちゃん本人より年下だと思っていたのだろう。

こういう人見ると、いかに自分が真面目すぎるくらいに真面目に生きていたかがよくわかる。

ハメを外しすぎるのはよくないけど、もっと自由に生きることができるんじゃないかと気付かせられる。

枠の中におさめているのは自分自身。

そして、いろんなお客さんに対応していたら凹むどころか、ネタになるくらい、笑い話になるくらいの鋼のメンタルが日々成長していっているのを感じる、猛暑日の午後だった。

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