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#35 週刊囲碁日記 上場企業が棋戦のスポンサーになることの意義/トップ営業の成果と重要性/女流棋士だけは生き延びられる説

こんにちは。瀧真有子です。

仲邑菫さんが韓国で初優勝しましたね。移籍後の動向が、普段から大手メディアや日本棋院からほぼ伝わってこないのが残念ですが、さすがに今回のニュースは報道されていました。

◇囲碁の仲邑菫三段、韓国に移籍後初優勝 決勝で元世界覇者破るhttps://www.asahi.com/articles/ASS6B21D1S6BUCVL01PM.html

普段の仲邑菫さんの動向は、韓国のサイトを観るしかなく、一生懸命調べて伝えてくれる熱心なファンの方もいますが、先日の日本棋士の丙級リーグ優勝なども含めて、囲碁が世界的なゲームで、再び日本が世界一になることを目指しているのだとしたら、もっとアピールの仕方はあるのかな、という気もします。

◇日本代表・日中友好チーム、1位で乙級に昇格!【中国男子丙級リーグ】
https://nihonkiin.net/n/n23f6758cbf7c


対局の機会は結果を出している人に多くあるべき

フマキラー株式会社が主催する、「第4回フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ」が、先日行われました。決勝は藤沢里菜女流本因坊 対 上野愛咲美女流立葵杯という順当な顔合わせで、最後は藤沢さんが勝利を収めました。

◇藤沢が2度目の優勝【第4回フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ、準決勝・決勝】
https://nihonkiin.net/n/nc8507508f3d3

上野さんの世界戦での活躍、姉妹対決などが注目されていますが、藤沢さんの活躍も素晴らしいです。偉大な祖父(藤沢秀行名誉棋聖)を持ち、背負うものがある中で、努力し続け、自分をコントロールしてしっかり結果を出せるのはさすがです。

さて、フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチは、参加資格が下記のようになっていました。

棋戦内容:女流棋士12名のトーナメント。2回戦から藤沢里菜女流本因坊、上野愛咲美女流立葵杯、牛栄子扇興杯、大森らん二段(前回優勝)の4名が参戦。なお、1回戦出場者は2023年七大棋戦と女流棋戦の賞金上位8名。

藤沢が2度目の優勝【第4回フマキラー囲碁女流ブレーンズマッチ、準決勝・決勝】|『棋道web』|日本棋院囲碁ニュース (nihonkiin.net)

タイトルホルダーに前回優勝者、それ以外は賞金ランキング上位者、ということで、棋戦ってこんな感じで良いよね、という見本のような感じでした。

棋士であれば全員対局に参加できる、という点が、スポンサーとして負担が大きい要素でもあるわけですから、棋戦には、実力のある人や結果を出している人だけが参加できれば良いと思うのです。

棋士が多すぎることについては、その負担を若手や実力者が背負っていくようなシステムを変えなければいけないと思いますが、その点についは、以前に書いたので良かったらどうぞ。


ということで、基本的に対局の機会と言うのは、下記のような人にだけ与えられれば良いと思っています。

①結果を出している人
②将来が期待される人
③人気がある人

今回はまさにそんな感じの棋戦でしたよね。③については指標がないので難しいところですが、今回も人気女流棋士は解説や聞き手、記録係として招待されていたので、それぞれの活躍する場所はあるでしょう。

上場企業が棋戦のスポンサーになることの意義

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