東京お散歩日記#15(銀座)
お散歩日記(銀座)
・・・9月〇日 晴れ ・・・
今日はGINZA SIXの蔦屋書店で開催中の、てらおかなつみさんの個展『犬のいる生活』をみるため銀座へやってきました。
9月だというのに、まだまだ真夏の暑さ。今日は日差しが結構ジリジリしています。
中央通りにあるポストは、赤ではなくグレーでした。街の景観に合わせてなのでしょうか。シックな色合いのポストです。
高いビルヂングが並ぶ中央通り。その向こうに、切り取られたような細長い空がみえます。
資生堂が今年で150周年を迎えたようで、その広告の赤いのぼり旗が中央通りに色を添えていました。
こちらは文房具屋さんの伊東屋本店です。大きな赤いクリップが目印です。
だいぶ前にリニューアルされて、とても綺麗でモダンな建物になりましたが、今でもふっと思い出すのは、ちょっとごちゃっとしていた古めかしい昔のフロアだったりします(当時はメルシー券なんてのもありました)。
それにしてもこのあたり、普段あまり来ないせいかもしれませんが、こんなにハイブランドのお店が建ち並んでいたっけ?と思うくらい、高級感のあるお店がずらりと並んでいます。前からそうだったのかもしれませんが、久しぶりにカメラを携えてレンズ越しにみてみると、改めてそう思います。
このあたりだけでも、ルイヴィトン、ティファニー、カルティエ、ブルガリ…、
そしてシャネルと、そうそうたる有名ブランドが建ち並んでいます。ちなみにこれ写真なのですが、外壁デザインのせいか撮った写真をあとからみるとグラフィックみたいにみえるのが不思議です。(グレーの部分は通行人を消しています)
松屋銀座デパートを横目にまっすぐ歩き、デパート脇の道を左折し、松屋通りを歩いていきます。
ちなみに展覧会に行くには、左折せずにこのまま中央通りをまっすぐに行く必要があるのですが、せっかく銀座まで来たので、まずは空いていそうな時間を狙って先にお茶をしにいこうと思います。
途中、同じ商品だけに特化した自販機をみかけました。いろはすがずらり。
そのとなりにはエビアンの自販機も。もしこれ、写真上手な人が撮ったら、結構アートっぽくなるかもしれません(そんなプロの写真をどこかでみたことあるような、ないような)。
葉陰が模様をつくる道のうえ、まっすぐ歩いていきます。
目的のカフェ、珈琲専門店三十間に到着しました。コーヒー豆専門店であるやなか珈琲が運営しているお店です。ちなみに読み方は「さんじっけん」(私は長らく誤ったまま「さんじゅうま」と読んでいました、笑)。
かつてこのあたりに流れていた三十間堀川という川にちなんでつけられているそうです。
お店は階段をおりた地下にあります。この銀座店は照明がちょっと暗くて落ち着いた雰囲気なので、のんびりしたいときや考え事したいときなんかにおすすめです。
席に座り、迷わず頼んだのはコーヒーフロート。暑い日にはコーヒーフロートが飲みたくなります(あと自分の場合、ブラックだと飲めないというのもありまして)。ちなみに珈琲専門店なので、さまざまな種類の豆から選べるスペシャリティーコーヒーといったメニューもありました。
そしてこのフロートには、バニラアイスに振りかける珈琲の粉!もついてきます。シロップですこし甘くしながらも、珈琲の粉で苦さを足しながらいただくコーヒーフロートは、ひんやりーとおいしくて、心地良いカフェ時間を満喫できました。(ちなみに白いカードは、珈琲豆の説明カード。珈琲豆がひとつ付いていました)
地上に出ると、道を挟んですぐ隣の建物に、可愛いジェラートの立て看板が出ていました。
ジェラートショップのリビスコです。だいぶまえに軽井沢に行ったときに食べたことありますが、銀座にも支店があるんですね。新鮮な素材を生かしたジェラートでとてもおいしかった記憶があります。
そのまま来た道を戻り、中央通りにでて松屋の向かいの道に渡ります。こちらは老舗書店の教文館。銀座の本屋さんといえば、自分のなかでは教文館という気がします。上の階には中央通りを見おろしながらぼんやりできる落ち着いた雰囲気のカフェもあります。昔はよく雑誌のバックナンバーを買いに、ここまで来ていました。
くっきり青い空に、まだら模様の白い雲が広がるお天気のなか、このままずんずん新橋方面に向けて歩いていきます。
『キムラヤのパン』というレトロな雰囲気の看板が目に入りました。
銀座木村家です。言わずと知れた、あんぱん元祖のお店です。
なかに入ると、おいしそうなパンが昔ながらの木のトレーに整然と並んでいました。こちら銀座木村家のパンについてはこの建物内の工場で製造されていて、焼き立てのパンが毎日店頭に並んでいるそうです。秋ということで、かぼちゃにさつまいもに栗といったラインナップがずらり。ホクホク系大好きなので、今回はくりかぼちゃと栗のあんぱんを購入しました。
展覧会に行くと言いながら、食い気な寄り道続きです、笑。
こちらは銀座三越デパート前から撮った一枚。銀座四丁目交差点です。
右の円柱の建物は三愛ビル。左の白いビルは日産ショールームです。
そして横断歩道を渡って、振り返って再びパシャリ。左が銀座和光で、右が三越。銀座といえばこの景色を思い浮かべる人も多そうです。テレビでもよく映る場所ですよね。
空には泡立てたような雲が浮かんでいました。秋っぽい雲。でも日差しはジリジリとやっぱりまだ夏です。
このまままっすぐ歩き、
ようやくGINZA SIXに到着しました。オープンした当初に一度か二度来た以来なので、かなり久しぶりの再訪です。こちらはハイブランドがそろう商業施設で、なかはとても綺麗で洗練されている雰囲気。写真はありませんが、なかの大きな吹き抜け部分には、彫刻家の名和晃平さんのインスタレーション『変容の庭』が展示されていました。モクモクした白い雲のような島々と大きな鹿のオブジェが宙に浮かんでいて、幻想的でした。
そしてエスカレーターで六階まで行き、今日の一番の目的、蔦屋書店で開催されている、てらおかなつみさんの個展『犬のいる生活』に到着しました。
優しくほんわかした雰囲気の可愛らしいワンちゃんの絵(原画)がたくさん展示されています。どれも作者の方の温かい眼差しを感じられる絵で、みているだけで胸がほっこりしてきます。(こちらの展覧会、写真とSNS発信OKとのことなので写真を撮らせていただきました)
どのワンちゃんも愛されているんだろうなあというのが伝わってきます。
自分にも、もう天国に旅立って久しいですが愛犬がいたので、こういう優しい絵をみていると、どこか自分の愛犬との記憶と重なってしまい、思わずうるっとしてしまいます。
日常の一コマなんですが、その一コマ一コマが掛け替えのない大切なものなんですよね。色合いも優しくて、原画ならではの温度も感じられて、みているだけで胸が温かくなって癒されました。ここまでみにこられてよかったです。
ほんわか温かい気持ちになれたあと、GINZA SIXをあとにして、中央通りから脇に入り、みゆき通りを歩いていきます。
ふと街灯を見上げると、あら?金色の鳳凰がいました。今まで何度か通ったことある道ですが、鳳凰がいたことにこれまで全然気がつきませんでした。
鳳凰はとても縁起の良い鳥。なので、ここはじっくり眺めるとします。
真下から見上げると、今にも鳳凰が飛翔しそう。良いことあるかなー。
みゆき通りの石畳のような道です。写真でこうして撮ってみると、なかなか良い色合いをしていますね。どことなく油絵にもみえるような。道って、場所によって色んな模様があるのでおもしろいです。
みゆき通りを今度は右折し、すずらん通りに入っていきます。
シヅカ洋菓子店がありました。ちょうど前日、ネットでこのお菓子屋さんの記事を見ていたところだったので、「おー!」と思いました。もしや引き寄せ?三田の本店だけかと思いきや銀座にも支店があるのですね。せっかくなのでちょっと入店。
なかには焼き菓子を中心としたお菓子がショーケースにずらりと並んでいました。奥にはケーキの生菓子も。カウンターに置かれた素敵なガラスドームのなかにはビスケットがたくさんあったので、お試しにちょこっと買いでビスケットを単品購入。お初なので、どんな味わいなのかたのしみです。
その先を行くと、マリアージュフレール銀座本店がありました。
そのまますずらん通りを抜け、晴海通りに出ます。GAPの入るビルがどーんと大きく目立ちます。
信号が青になったところで横断歩道を渡り、今度はGAPの脇の道、並木通りに入っていきます。
この街路樹、シナノキという名前の落葉樹らしいですが、葉っぱがいくつか黄色くなっていました。紅葉にはまだ早いので、最近の暑さのせいかもしれません。
これは並木通りの道。なんとなくヘリンボーン柄にみえてくるような。
見上げると、クラシカルな街灯がありました。
ガラスが空を映しているのかと思いきや、よくみると、ガラス自体が青みがかった色をしているんですね。日中にみる街灯もなかなか綺麗で素敵です。
そのまままっすぐ歩き、最後に無印良品の銀座店に立ち寄ることにします。こちらは6階まである大きな無印良品で、最上階にはホテルが入っていることでも有名です。商品が充実している印象ですが、
今日は一階、入ってすぐ右側に設けられている野菜コーナーにだけ立ち寄っていきます。こちらの無印良品、旬の新鮮なお野菜がいくつか売られているんですよね。どでかいサラダケールと飲む血液と言われるビーツ(これまたおっきい)を購入しました。どちらも自宅近所のスーパーでは見かけないようなお野菜で、立派で生き生きしていました。
無印良品を出たあとユニクロ(プランタンがあった場所)を通り過ぎて、有楽町方面へ…。今日のお散歩はこれにて終了です。
銀座の街、改めてみてみると、変わらない場所もあれば、だいぶ変わった場所もあり、銀座という街も当然ながらどんどん変化していくのだなあ、なんてことを思いました。でもやっぱり、銀座には『銀座』の空気がちゃんと流れているのも感じました。なにはともあれ、久しぶりのお散歩日記。今回もたのしくお散歩できました。
(📷店内の写真は店員さんに確認のうえ撮影しています。)
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銀座蔦屋書店で開催中のてらおかなつみさんの個展『犬のいる生活』の会期は10月2日までだそうです。気になる方は、てらおかなつみさんのHPまたは銀座蔦屋書店のHPでご確認くださいませ。
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翌日食べた銀座木村家のあんぱんです。
両方ホクホク系で秋を先取り。おいしかったです。
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お散歩日記、最後までお読みいただきありがとうございました☺
お読みいただきありがとうございます。