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転職は日本経済を救う09 2006年 システム知識 + 会計知識 → 監査法人転職?

自営業者の父の影響で、大卒で入った会社勤め、なぜか配属になった社内システムの仕事に疑問を持ちながら、中小企業診断士をめざしたり、2年間の社内公募プロジェクトに参加したり。
そんな中、現金なし、土地あり、借金あり、株あり、信用取引ありの父が日経平均最高値の中急死し、相続税を延納するという判断をしたが株価は暴落、判断ミス。
税金が払えない窮地に国の救済策で住まいの底地を物納。
無知の悔しさに、会社勤めをしながら税理士を目指し猛勉強するものの、簿記論財務諸表論2科目合格で挫折。
システム関係の仕事はリテラシ教育にシフト、同業他社の方に教えを請うたり、Y2Kで危機管理計画を全国展開し満足したり、敬愛する大前研一氏の講座を受講したり、また自ら手を挙げて研修部門に異動したり。
いつの間にか45歳になっていた。
正直これから自分がどうなるのか、見通しが立たない苦しい時期だった。

だからこそ自分を見直すべく、夏の夜の川の土手を35キロ歩く大会に一人参加したり、
友人、飲み仲間となった同業他社の方に誘われて、外秩父の七つの山を一日がかりで42キロ歩く大会に参加したりもした。
迷ったときは体を動かす、なぜかそう思ったのだ。スポーツ音痴で、大会など縁がないのに。
結果、普通の人が2回に分けて完歩する外秩父を一回で完歩できた。
なんだかうれしかった。
そんな時

【監査法人からの転職の誘い】

時は2006年。
2002年、アメリカはエンロン事件など起業会計不祥事の防止のためにSOX法を制定。
日本もこれに倣い、2009年本決算からJ-SOXを適用することになった。
これでにわかに活況となったのが監査法人。
従来の会計監査に加えて、内部統制監査を実施することになった。
その前に、上場各社には内部統制の仕組みが構築されていない。
まずは監査法人がその支援をする、という役割が生まれていた。J-SOX特需だ。
しかし、会計士だけでは足りない。人材がいない。
会計士でなくても、会計がある程度わかり、さらにJ-SOXに欠かせないシステム回りが分かっている人間が求められた。

私にも白羽の矢が立った。
新入社員以来システム回りの仕事をし、社外で簿記、財務諸表を学んでいるということで、上記の資格を有していた。
ただ、監査法人がそうした人材を見つけるのは大抵なことではない。
私の会社の同僚が、ある機関紙に論文を書いていて、たまたまその雑誌を読んだ監査法人のパートナーがまずその同僚を引き抜いた。
そして、まだ足りない、まだいないか、ということで、その同僚が私を紹介したのだ。

入社以来会社員生活には疑問を感じてはいたものの、転職、というのは頭になかった。
独立自営しか考えていなかった。
結局このまま定年までこの会社にしがみついているのかなあ、などと漠然と思っていた。
監査法人=会計士 というイメージしかなく、転職することに大いに不安があった。

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