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うれしかった贈り物

私には、おくりもの上手な友達がたくさんいる。
自分がもらってうれしかったものをくれるだけでなく、
まだ未経験だというのに、なんと気の利いたものや言葉を選んでくれるのかと、
その想像力に感心してばかりだ。

特に、出産や育児は、
経験しないとわからないことが多く、
いくら身近に経験者がいたとしても、
聞くのとするのとでは大違いだ。

それなのに、
私の素晴らしい友人たちときたら、
なんとまあ、こちらを喜ばせることに長けているのだろうか・・・・

品物もそうだけれど、とりわけ言葉。

贈られた言葉に、
どんなに胸をあたたかくしてもらったかわからない。 

例えば、出産直後にかけてくれる言葉。
私だったら、
「おめでとう!」がまず初めに思い浮かび、メールの指を動かす。
少し想像力を働かせて、
「おつかれさま。無理せず体をゆっくり休めてね!  」とか。
もちろん、上記のような言葉をたくさんかけていただいたし、
嬉しいには違いなかったのだけれど、
自分の想像を超える言葉を不意にかけられたとき、
胸を打たれる。

「まゆこ、よーくがんばったね!」

じーん。
私はお母さんになったのだ。
甘えるんじゃなくて、
甘えられる側になったんだから。
気を引き締めて、強くならなくちゃいけないんだから。
そんな風に強がって息巻いていたときに、
頭をよしよしと撫でてもらえたような気がして、
ふぇ〜んと涙が湧き出てきた。

怖かった。
終わらないんじゃないかと思った。
気が変になるんじゃないかと、
頭がかち割れてしまうんじゃないかと、
そして、息子は永遠に私のお腹につっかえたまま
出てこないんじゃないかと。
痛かった、苦しかった。
がんばったねって、息子にかけてげなくちゃいけない言葉だけれど、
私にもかけてくれてありがとう。

シンプルな言葉だけれど、一番染みた。

出産を終えた方へ、
いいこいいこするように、
同じ言葉をかけてあげようと
心に決めたのでした。

それにしても、
この言葉をかけてくれた友達、
未婚で出産も未経験だし、
国籍も年齢も違うのに、
どうしてこんな心に届く言葉(日本語)を選んでくれたのだろうと不思議だった。

ー言葉じゃなくて、想いなんだな。
という、湯川潮音さんの大好きな歌詞を思い出しました。

ちなみに、妊娠中にいただいた品物でうれしくて、
私も妊婦さんに贈りたいと思ったもの。

まず、妊娠線予防クリームやオイルの類は、
品質の良いものは自分で買うには、消耗品と考えると少し高価なので、
気兼ねなく使えてありがたかった。

それから、乳首の傷の薬。
病院でもワセリンを処方してもらえるのだけど、
これは本当にありがたかった。
このマガジンにも数回に渡って書き続けた乳首問題。
出産前の私は、乳首の痛みについて、聞き及んではいたものの、
その本当の恐ろしさを知らなかった。
「お守りがわりにね・・・」と、
これから迎えるであろう激痛を見据えて、どこか哀れむような、
息子を戦地へ送り出すような表情で添えてくれた言葉に、
身震いがした。(やっぱり言葉ですね。)

そして、これはもらったわけではないけれど、
お酒が大好きな私は、甘くないノンアルコールワインを探しあぐねていました。
ノンアルコールビールは、手に入りやすいけれど、
ぶどうジュースにならない、ノンアルコールのワインは、
ついぞ出会えなかったなぁ。日本酒の類も。
お酒好きの方へは、とっておきを見つけてプレゼントしたいな。
ノンカフェインの飲み物も、
麦茶やルイボスティーに飽きてしまうことうけあいなので、
バリエーションの足しに、色々な種類のものをいただけてありがたかったな。
いまだ授乳の最中なので、今後もノンカフェイン、ノンアルコール問題は追求しがいがありそうです。

身近に妊婦さんがいらっしゃる方の参考になれば幸いです。

麻佑子


#出産 #育児 #子育て #日記 #エッセイ


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