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特許は取ればいいってもんではない。

タイトルの通りなんですが。

特許数という数字で大学の評価がされていた時代、
大学はこぞって、特許を出していたそうな。

特許の保持にはもちろんコストがかかる。
なんやかんやで、知財部門は「コスト部門」と呼ばれるようになったりもするらしい。

そしてこれが事業化を妨げている足かせになっている事例もまあまああるらしい。

例えば化合物に関する特許を取ってしまった後に、
「これを使って一緒に共同研究しませんか」と製薬企業に持って行ったとて
「や、もう公開されてしまいますやん」と相手にされなかったりする。

何をとって、何を隠すのか。
その判断は、これからその研究をどうしていきたいのかに依存するはずなのに
「特許取っていますか?」「どれくらいありますか?」という言葉で
よくわからないまま取ってしまう。

これはよくない。気がする。

知財戦略はあくまで、その研究をどうしていきたいのかにより方針を考えるべきなんだろう。
これは本当に考えれば考えるほどるつぼにはまりそうな気もするんだけど
そういう意識は忘れてはいけない気がする。


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