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ジャニーズがYouTube無料配信で高めたブランド力と示した姿勢

今日から3日間、「Johnny's World Happy LIVE with YOU」がYouTubeで配信される。

やっぱりエンターテイメントっていいな!大好き!と思ったが、このnoteではエンターテイメントの可能性について触れるより、あえて「転んでもただでは起きないジャニーズ」という観点で考えていこうと思う。

なんとも夢のない言い方をするヲタク…と思われたかもしれないが、「ネットで、これが無料とか事務所は神なの!?!?」という声があふれかえっていることを思えば、やっぱりジャニーズってすごいなって思うのだ。

既に箱はあった

この会場は、おそらく横浜アリーナだろうと推測されている。

元々横浜アリーナは3/25~28(含・設営日)はNEWS、その後3/29~3/31はSnowMan、とジャニーズ事務所が抑えていた会場だ。(横浜アリーナイベントスケジュールより)もちろんどちらも中止が発表されている

なにもしなくてもキャンセル料は発生する。

会場の使用に関しては、6か月前には支払いをしなければならないから、場所代に関しては既に事務所は支払い済みである。付帯設備についても15日前には料金を支払わなければならない。(横浜アリーナ利用規約より)

これについても事務所は既に支払いを済ませていたことだろう。

既にお金の支払いは終わった会場があった

ここでキャンセル料を払って(どれだけ戻ってくるかはわからないが)残りのお金を会社として取り戻すか、

事務所が選んだのは、知っての通りその箱を使って無観客ライブを行い、YouTubeで無料配信するということ。

金銭的には損しかないが、長い目で見ているジャニーズ、やっぱり大手。


このYouTube配信のヲタクの声

 本当であればTwitterの声を載せたいところだが、誰の許可も取ってないツイートは載せられないが、「ジャニーズ」は約20万ツイートで配信開始以降ずっとトレンドに入っているし、様々なグループのグループ名や曲名がトレンドに入ってTwitterをにぎわせている

そしてその多くは、「これ無料でいいの!?!?」「お金払わせて…!」という声と、「つらいこともエンターテイメントに昇華するジャニーズさすが…!!」という声にあふれている。

シンプルに事務所への好感度は急上昇だ。

既存の顧客満足度をめいいっぱい爆上げし、「お金払わせて…!!」というヲタク心理に火をつけた。

後個人的に、横アリ単独で立ったことないグループー今回は現状HiHi Jetsとなにわ男子―が横アリ単独でステージに立つ、というのは、グループにとっても貴重な経験になったのではないだろうか。経験値ゲット。


ほかのグループのパフォーマンスを知ることで新たな顧客獲得

そして、出演アーティストは発表されていても、順番までは発表されていないので、リアルタイムで視聴していると、ほかのグループのパフォーマンスにも触れる機会を得る。中にはほかに気になるメンバーやグループを見つける人もいるかもしれない。

基本的にジャニーズはジャニーズの中でも「担降り」「掛け持ち」などジャニーズ内で客を流動させているところがあるし(先輩グループから後輩グループに降りてくることが多い)

バックについているのを追っている、とか、元々ファンだった、とかでなければ後輩グループのファンが先輩グループのパフォーマンスに触れることはせいぜい音楽番組くらいだ。

今日の配信を見て、関ジャニ∞のアルバムが聞きたくなって購入につながるかもしれないし、そこから新たなファンを獲得するかもしれない。

HiHi JetsやSixTONESに興味を持ってYouTubeにアクセスする人がいるかもしれない。Sexy Zoneに興味を持って、ファンになる人もいるかもしれない。


本日29日の20時配信はまさに「なにわ男子」「ジャニーズWEST」「関ジャニ∞」という関西くくりで、いわゆる「関ジュ」を長く支え、脈々とそれを見ている層がいることを思えば、練られた組み合わせだな、と思う。

なにわに関しては、関ジャニ大倉、プロデュースに携わっているし、ジャニーズWESTと関ジャニ∞は直の先輩後輩だ。ステージでからむことはなくとも、テイストとしてまとまりが出て、かつそれぞれの味が出る組み合わせだったと思う。


企業としての姿勢

また、この無料ライブでは「新型コロナへの感染予防」ということ、「今自分たちに何ができるか」ということも言及されていた。

それこそ屋良朝幸振り付けという、ヲタク的には「無駄に豪華やな!」という手洗いダンス(Wash your Hands)、手作りマスク

つらいときも、エンターテイメントで人々を笑顔に。エンターテイメントで社会に貢献しよう。

そんな企業メッセージが伝わる構成だった。

企業としての姿勢の社会的PRとしては、いいイベントだった。厚生労働省のHPでいろいろ確認しましょう、という明確なメッセージは、多分ニュースに触れない層にリーチするにはもってこいの企業だと思うし。

そういう社会的役割も果たしていた。


「姿勢」で言うと、実はこの配信、無観客なのに全部セット組んで、おそらく椅子も置いて、そこにペンライトを全部おいて、完全にライブ仕様にしていた。

「やるなら徹底的に」の姿勢。少なくとも、ライブや舞台に関しては中途半端にしないのが、ジャニーズ事務所だな…と思わされた。


〇まとめ。ジャニーズ事務所的配信メリット

・ヲタクの「ジャニーズ最高!」の気持ちに火をつける

・無料配信により様々なグループのパフォーマンスに触れる人口を増やすことで、既存顧客内での推し増産

・配信を見るヲタク自宅待機による外出自粛への貢献

・企業としての姿勢を社会的にPR&企業としての社会貢献

・ジャニーズエンターテイメントに本気

・アーカイブにあえて残すことで、YouTubeを持たないグループも世界に発信

〇まとめ2。やっぱりすごいなジャニーズと思った小話?

・配信後、有料コンテンツで選曲の意図なども配信することで、無料コンテンツユーザーと有料コンテンツユーザーとの差別化もしっかり

この配信で、ジャニーズは実は「損はしていない」

 新たにとった会場ではなく、支払い済みの会場→予定通りの出費

 本来は入ったはずの収入は中止でなくなったが「この配信」には無関係。

 椅子の設営などの人件費も、おそらくもともとライブ設営で抑えていたはず。既に抑えていたもので行ったから、「配信による損」はないんだよなぁ。実は。ここも本当にうまいんだよなぁ。


「無料コンテンツ提供」個人が得られるもの

これをまぁ、一般人の私がどう転用するか。

・無料提供によってコンテンツを見てもらえる層が広がる

・自分の「姿勢」が多くの人に伝わりやすい

・未来の顧客の獲得


だと思うけど、そもそも私はまだ自分のコンテンツでお金を稼いでいない。

今回の大きなポイントは「課金制コンテンツが無料でコンテンツ提供を行ったこと」が大きなポイントだから、この程度ではまだまだ転用が甘い。


〇客観的に書いてみたけど、いちヲタクとして言いたいこと


めちゃくちゃ楽しかった!!!ジャニーズ事務所ありがとう!!!!!

正直手洗いダンス、「のび~のびうぉっしゅ」とか頭でエンドレスリピート止まらないから、やっぱりあなたたちは最強です。

いろいろ思うところもあるけど!でも、やっぱり推していくよ、と思ってしまったチョロオタがお送りしました。



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