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オンライン動画型授業を200%活用する方法

新型コロナウイルスをきっかけに、教育面では「オンライン授業」や「動画型授業」の試みが積極的に取り入れられて、これらは急速に身近なものになった。

このnoteでは、「オンライン授業だるい」「オンライン授業しんどい」と、まじめにやるがゆえに既にしんどくなっている人や、オンライン授業を1度見ただけで勉強したつもりになっている「もったいない」人向けに、オンラインでの動画型授業を有効に活用し、勉強効率をupさせるオンライン授業の勉強方法を紹介する。

もし、理由はいらないから方法だけ読みたい!という人は、以下から該当するところへ跳んでほしい↓↓


1 動画授業は、対面授業より印象に残りにくいのが当たり前


ラーニングピラミッド

これは、どの行動がどれだけ学習の定着率に繋がるかを表した「ラーニング・ピラミッド」だ。メンタリストGaiGoの著作にも取り上げられている。

オンラインでの動画型授業は、つまり動画視聴なので、「講義」「視聴覚」にあたるとして、最大20%の定着率である。

それに対し、対面の授業は「講義」「デモンストレーション(実験を見る)」などにあたるので、最大30%の定着率である。

ここに対面授業を入れたのは、「問題を解く」「その解説を見る」という部分を「実験を見る」としたこと、また対面授業ではだいたいその場で質問できたり、「あてられ」たり、それは「視聴覚」とは別と考えるからだ。

と言うと、「オンライン授業は双方向だから、あてられもするし、質問もできる」と言う声もあるだろう。たしかに、オンライン授業は、「オンラインでの動画型授業」と「対面授業」の間をいくものとして、いい方法だ。

しかしながら、そもそも脳の特徴として、動画(2D)は直接体験したことより優先順位が低くなりがちになる。

同じように授業を受けていると、オンライン授業も、動画授業も、対面授業より認識レベルで定着しにくくなってしまう

ここではオンライン授業もアーカイブが残るかもしれないので、そういった期待も込めて「動画型授業」の有効な活用方法にしぼる。


だが、動画には動画のよさがある。


2 動画授業を有効に活用するたった1つのポイント

動画による授業のメリットは、

①何度でも同じ説明を聞ける
②動画を止めたり戻したり自由にできる

この2点だ。わからなかったことを気兼ねせずわかるまで聞ける。動画は、実は「復習向け」に最適な勉強ツールだ。

たとえば、YouTubeで女子がよく見ているであろう「メイク動画」などは、新しいことを学ぶようだが、非常に理にかなった「復習動画」だ。

脳は基本的に、「疑問を解決しよう」とする習性を持っている。初めてメイクをする子たちは、あれを「どうすればいいんだろう?」とみて、まねるために見るし、既にメイクをしている子たちは「ここがうまくいかないんだけど、どうやればいいんだろう?」という目で見る。

つまり―はい、今から大事なこと言いますよ!!ペンで印付けてくださいね!!

この、「わからないところを解決するために、どうすればいいんだろう?」という目線で見ることが、動画を最も活用する方法だ。

普段YouTubeを見ていると当たり前にできるのに、勉強になると途端にできなくなるのは、疑問点がわからなかったり、単純にモチベーションが低かったり、様々だと思う。

モチベーションに関しては、「まず5分やってみる」戦法をオススメしているのだが、それはいずれnoteに書くとして、今回は「動画授業をより活用するポイント」にしぼって進めていく。


3 動画視聴はテーマを決める

さっきも言った通り、動画型授業での勉強効率をあげる最大のポイントは「これ、どういうこと?」という目を持つことだ。

私の動画型授業の推奨は「復習コンテンツ」なので、本当のおすすめは

授業を聞く⇒問題を解く⇒わからないポイントをわかるために動画を見る

である。それに特化した解説動画ではなくても、そのポイントに特化した部分の動画授業を見たり、全体をその目線で見ればいい

たとえば、「江戸時代のことを学ぼう」と思って見るのではなく、「江戸時代の文化の流れを知ろう」と思って、「江戸時代について」という動画を見る、といったように。

これをすれば、上記ラーニングピラミッドでは「自分で体験する(75%)→視聴(20%)→自分で体験する(75%)」ができるうえ、反復になるので学習定着率は飛躍的にアップする。

200%活用の根拠は、ここにある。

「聞いているだけ」の講義では5%程度、「視聴」でも最大30%だったのが、「自分で体験する」が前提になるので最大75%、それだけでも2倍以上であるし、反復が前提なので実は長期的に見れば200%を超える活用方法だと言える。

さらに、脳は2週間以内に3回以上使った情報は重要だと考え、短期記憶から長期記憶の倉庫に移行するので、「問題→動画→問題→動画」のループを同じ単元で2週間以内に3回できれば、長期記憶として定着する可能性はかなり高い。


だが、もしかしたら、そもそも最初の「授業を聞く」がオンライン動画である場合もあるかもしれない。

その場合は、やっぱり対面授業同様—対面授業より集中力を必要とするけれど―しっかり聞いて、問題を解いて、また動画を見る、が有効だろう。

動画の強みを生かすなら、「集中力が持つ時間で1度動画を止め、そこまでの内容で問題を解き、解説を聞いて次に進む」と、気持ちの上ですっきりできるので良いかもしれない。

動画は視聴速度もあげられる。メンタリストDaiGoやオリラジのあっちゃんだと厳しいが、それ以外だと動画はゆっくりした口調になりがちなので、1.5倍速くらいだったら聞きやすい速度にもなる。

動画授業は1度見て終わるのが1番もったいない。

止めて、戻して、また見て、細切れでいいから何度も見て活用するのが、最強に効果的に使える方法だ。


ちなみに、私が上げているYouTubeは、それを見越してテーマを細分化しまくって5分でやっている。そんなものも、実はある。







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