初めて美容院に行った日のこと。
小さい頃は、「女の子らしいこと」をするのが嫌だった。
プリキュアもおじゃ魔女もラブベリもサンリオも興味がなくて、
スカートを履くのが嫌いだった。
髪を伸ばすのも嫌だった。
おままごとより鬼ごっこを楽しんだ。
家庭科の授業は苦手だった。
まあおそらく、
そんなアウトローな感じが"かっこいい"と
思っていたんだろうな。
初めて美容院に行ったのは小学校6年生くらいの頃だったかなあ
お母さんがいつも行っている美容院に連れて行ってもらった。
「美容院には、オシャレしていくんだよ」
と言われた。
困った。盛大に困った。
髪をくるくるにする方法も知らなければ、スカートなんて1着も持っていなかった。
どうしたか。
すごくダサい格好で行った。
当時のファッションセンスなんてたかが知れている。わたしが"おしゃれ"と思っていた服装でも鬼ダサかったと思う。
そんな当時基準からしても、"鬼ダサい"格好で行った。
なんかめちゃくちゃ覚えてる。
美容院は、「可愛くなりにいく」場所なのに、
その場所におしゃれをしていかなきゃいけないっていう考え方が
理解できなかった。
なので全振りして少年のような格好で行った。
お母さんは、
「あんた、そんな格好で行くの」
とか言われた気がするけど、それ以上は何も言われなかった。
もちろん死ぬほど恥ずかしくて、それ以降はちゃんとおめかしして行くようになった。
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