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vol.28 / 旅が動かす大きな力

「余白がもたらすストーリーの面白さは
頭で想像できる枠を外してからこそ。
余白を信頼して、その一瞬一瞬に
目を向けて身を任せると
知らぬ間に自分にとって
ベストな方向に導かれている。
カラダも一緒。
ぎゅうぎゅうに詰まってると
いざというときに身動き出来ないから。
本当の余白は私たちに想像以上のギフトをもたらしてくれる「遊び心」だ。」



わたしの人生になくてはならない「旅」
medicineTRIPの初回でも書いたけれど、わたしは旅が苦手でした。

学生の頃も、働きだしてからも、変わらずに予定をパンパンに入れていたわたしは、旅にでるまでの支度やそれまでの道中をめんどくさいと感じていて、「いつも通り」スムーズにいかないことにストレスを感じてリフレッシュより逆に疲れると感じていた。

旅に出れる時間があるならゆっくりしたい。
そのくせ「ゆっくりする」の意味すらもわかってなかったように思う。(本質的なところでゆっくりすることは今も難しいと感じてるけれど)


今となっては、苦手だったのは旅というか余白の時間が苦手だったのかもって思うんです。

自分のこれからやこの先のこと、はっきりとこれがしたいっていうものがなかったので、立ち止まっちゃうと、その見たくない現実に自ずと向き合わなきゃいけなくなる。

「自分で考えて自分で決める」その時間を持つと自分のこれからに漠然と不安感を感じていた。

だってこれがしたい!!って心の底から湧き出るものなんてなかったから。
当時の仕事も大好きでハードながらにも充実していたし、毎日忙しくてその時を一生懸命に過ごすことで向きあうことから逃げてたのかもしれない。

だからか「暇」が大の苦手でした。


それが決まってることや、やらなきゃいけないこと以外の時間を楽しめるようになってきたら、自然と旅の楽しさがわかるようになってきた。

いつもと違う新鮮な空気を纏ってる今この瞬間に身を置くこと、それをキチンと感じることでこんなにもクリアになることを知った。

物事をニュートラルに捉えたい時
視野が狭くなっていると感じる時
悶々としてなかなか動き出せない時

自分の中で「停滞」を感じるとき

カラダを移動させることが「なにかを動かす」にも効果的だと感じている。

わたしはたとえご近所のカフェに行くだけでも効果ありだと感じている。


旅に出れなくても、いつもと違う道を歩いてみるとか
いつもと同じ作業をひと駅でも離れて、違う場所でしてみたり。


自分なりのその工夫は、きっとどこかでここだって時に、ひょっこりあらわれて追い風となって発揮されるもの。

旅を重ねると瞬発力が備わってくる気がします。

少々の移動時間なんて余裕になってくるのもひとつ。笑


時間がもったいないと思っていた旅は、もったいないどころか、一度きりの限られたわたしの人生の一瞬一瞬を鮮やかにして、フレキシブルに可能性を動かす大きな力まで感じられるようになった。


きっと、今もめんどくさいと感じていることは、もしかしたら表裏一体で自分にとってめちゃくちゃ大事なことだったりするかも。。なんて「めんどくさい」と感じることがあった時、わたしはここにたち戻れると、その「めんどくさい」ことを視野を広げられた視点で取り組める。


今もスムーズにいかないことは苦手だし、遠回り感もできたら避けたいって思うけれど、遠回りなんてないんだよ。って旅を重ねてきて得たわたしの経験たちがリアルに活かされはじめてきた気がしています。

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