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「書く」ことが好きでよかった。

55歳で転職活動をしてわかったのは、地方都市の場合、文章を書いて発信することが好きならば、年齢に関係なくわりとパートやアルバイトとしての需要はあるということです。
これは接客が苦手で手先も不器用なわたしにとっては本当にラッキーです。

50歳を過ぎると、登録している求人サイトから送られてくる求人情報の内容が変わってきました。それまで多かった事務職などはほとんどなくなり、介護職かコンビニやチェーン店のスタッフ、生産ラインでの製造業務が大半というかほとんどになってきます。

人生100年時代に突入した今、できるだけ長く雇ってもらえる職場をさがしていたので、本当はこういう職種に転職するつもりでいました。一般的に上で書いたような仕事は「誰にでもできる仕事」と思われがちですが、わたしのような気が利かない不器用な人種からすれば、どれも難しい業務内容でとてもできる気がしないものばかり。

大げさかもしれませんが、もしこういう職種に転職したら2〜3年は針のムシロに座るような毎日になるだろうと覚悟していました。

わたしができるのは写真を撮ったりADOBEのソフトを使ったり、文章を書いたりするぐらいです。友人などからは「誰にでもできることじゃない」と言われますが、皆やったことがないだけでやってみれば「結構誰にでもできること」じゃないかなと思っています。こういったことは、やるかやらないか、好きかそうじゃないかの違があるだけで選ばれた人しかできないわけでは決してありません。

わたしからすると介護職やコンビニのレジの数多の業務をことも無げにこなすことの方がはるかに「誰にでもできることじゃない」のです。

写真もアドビも文章も、どれも「極めた」という領域にはほど遠いですが、幸いなことにどれも苦ではなくむしろ好きです。ただ注意しておかなくてはいけないのは、どれもそのセンスを時代に合わせて刷新していかなければいけないということで、これが一番たいへんかなと思っています。

ところでタイトルの
「書く」ことが好きでよかった。
なのですが、これは本当に最近実感していることです。

小さな会社でECの業務をしているとやたらと文章を書く仕事がわいて出てきます。商品ページの説明コメントはもちろん、メルマガ、SNS、ちょっとした販促物や商品と一緒に送るお知らせの類などなど、業務の大部分に文章を書くことがついてくるのです。

そのせいかEC業務の求人に応募したとき「文章を書くのは好きです。昔フリーペーパーの記者をしていました」と言うと面接官の反応が少し変わります。アドビのソフトを使えても文章を書くことに苦手意識を持っている人が少なくないのかもしれません。

フォローさせていただいている竹村俊介さんのnoteに「書く」を仕事にできる人は何がちがうのかという記事があります。

この中で「書くを仕事にする」ための5つのポイントというのがあるのですが、そこで最初にあげられているのポイントとして
「書きたい」人というより「伝えたい」人である
というのがあります。

わたしはこれを見た瞬間「やっぱり!」と思いました。わたしの場合「書くを仕事にする」というほど極めてはいないのですが、竹村さんが言うとおりわたしは「書きたい」というより「伝えたい」から書いているのです。

ちなみに、買ってみて気に入ったものがあれば必ずレビューにその感動を書き込みます。以前レビューを書くのが好きと言ったときに「レビューを書く目的って何?」と聞かれたことがあるのですが、「書きたいから書いてるだけだけど。みんなにもその良さをわかってほしいからかな」と答えました。なぜそんなこと聞かれるか不思議だったのですが、そのときその人から一般的にはレビューを書いたら何かもらえるとかがないと書かないと言われました。わたしはきっと「伝えたがり」なんですね。

気が利かなくてどんくさいわたしですが、「書く」ことが好きで「伝える」ことが好きでよかったです。
最近、勤め先のnoteもはじめました。伝えたいことが山ほどあるので今から楽しみです。




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