ユージェニー王女とミスiD

はじめましてnote初投稿

ミスiDファイナリストの真城まゆです

以前ブログで書いたことをnoteでも共有したいと思ったので少し編集したものですが投稿します

これから書くことは
アイドルらしくない現実のことばかりです

http://news.livedoor.com/article/detail/15438030/

Twitterで知ったこのニュース

イギリス王室のエリザベス女王の孫である
ユージェニー王女が結婚式にて
＂脊椎側弯症の手術の痕を隠さない＂背中が大きく開いたデザインのドレスを着用したというニュースです

わたしと同じ病気、と手術

ミスiDをきっかけに告白した
脊椎側彎症(せきついそくわんしょう)という病気です
(側弯症、側湾症、色々な漢字表記があります)

わたしは今年のミスiDのオーディションで初めて

自分の病気が「特発性脊椎側弯症」ということと
背中に30㎝以上の傷痕があることを打ち明けました

ここで脊椎側弯症と手術のざっくり説明！

脊柱を正面から見た場合に、左右に曲がっている状態を脊柱側弯症といいます

また特発性とは原因がわからないこと、を意味します
（引用元：https://www.sokuwan.jp/patient/disease/）

手術では背中を開き、筋肉を剥がし
背中をバラバラにしボルトで固定します

背骨の接着剤代わりに右の骨盤の骨を取り、使います

私は背骨の歪みに加えて
わたしは先天性、生まれつき首と腰の骨が普通とは逆に曲がっていました

なので通常よりも大きな手術になり
傷痕も長くなりました

よかったらカメラテストで話してるので見てみてね

話は戻りますが

ユージェニー王女は

「美のあり方を変えることも、人に傷痕を見せることもできると思う。そのために立ち上がることはとても特別なことだと思う」

そうインタビュー語ったそうです

私は今まで人に傷痕を見せることが嫌だったわけじゃありません

ただ
「隠さないといけない」
そう思ってました

傷痕を見た人が
気になったり、気を遣ったり、察したり
そこから何かを感じ取られるくらいだったら
はじめから隠しとこうって

洋服やイベントで着る衣装で背中が出るものがあったときは
あまり気にせず、でもなるべく見えないようにしてきました

水着とかも堂々と着るのはすこし抵抗があって
それでも着たいから着てみると

その傷どうしたの？と聞かれ
答えることは辛くないんだけど
周りの人がそう聞いてしまう自分の体が嫌になって落ち込むことが多かった

でもね
ミスiDで打ち明けてから
水着を着ることも背中のことも気にならなくなってきたんです
オープンにすること自体に抵抗がなくなった

わたしの他にもいろんな悩みを抱えながら強く儚く生きている女の子がたくさんいることを知ったから

隠していたことや、誰かに告白することって
それがどんな内容だったとしても
はじめはすごく怖い

わたしはめっっちゃ不安でした

でも一歩踏み出すことで変わることってけっこうあって
私はミスiDで側弯症のことも傷痕のことも
言えてよかったって本当に思ってます

同じ病気の子に会ったり
相談に乗れたことはまだ病院でしかないけど

私はアイドルを少なからずやっていて
発信できるツールを持っているのだから
活かさない手はないよね……

そんなことを考えていたら

ユージェニー王女に背中を押されました

美のあり方を変えることも
人に傷痕を見せることもできると思う

本当にその通り

結婚式という人生の晴れ舞台で
女の子の憧れウェディングドレスを

そんな決意をもってドレスを着る
ユージェニー王女
涙が出るくらいかっこいいでしょ

つい最近とある映画で
北川景子さんと比嘉愛未さんが
綺麗なウェディングドレス姿を着るシーンを見て

「背中が綺麗でいいな」

そう思ってしまった

いつか結婚式でウェディングドレスを着るとしたら傷痕はどうしよう、メイクで隠す？
考えるのはそんなことばかり

本当に不甲斐ない

そんな矢先に側弯症手術の傷痕を見せ
ウェディングドレスを大勢の人前で着た
ユージェニー王女はヒーローです

わたしも王女のように自分の背中に
強く逞しくありたい

ミスiDだから言えた
側弯症と、手術の傷痕のこと

https://miss-id.jp/nominee/9523
わたしにとって大きな出来事でした

今の自分では拡散力もなくて
人に伝えていくのはまだまだ難しいのかもしれない

脊椎側弯症という病気の知名度が低くて
説明しても病気の重さなんて分かってもらえないことが多いし

手術前は体の不調は目には見えないしわかりづらいのに大手術するとか考えられなくて

手術後はしぬほど痛くて苦しいのに、周りにはそれが見えづらい理解しづらい病気だけど

でもアイドルでもそんな悩みを抱えながらやってるってことを知ってもらいたい

コルセット治療や手術の話も悩みも聞くよ

だから強く生きよう

今回のユージェニー王女のニュースで

「傷言われないとわからないくらいきれいじゃん。傷痕あらわってほどではなくないか？」

みたいな悲しいコメントを見かけた

手術痕がどれだけのものかなんて見た目だけで
あなたに推し測れるものじゃない

あのドレス披露に込めた王女の想いや強さを
こういう風に思ってしまう人たちにこそ
より伝わってほしいです

ユージェニー王女の姿は
同じ側弯症や病気の悩みを持った全ての女の子、
女の子だけじゃない 沢山の人に届いてるはず

そして少しでも側弯症という病気についての認知度が上がってくれたら嬉しいな

ここまで読んでいただき
本当にありがとうございました！

真城まゆ