【用語解説】分娩室のデザインと、恐怖、心配、満足という主観的アウトカムとの関係について
こちらでは、CHD Journalの文献に登場する専門用語を解説していきたいと思います!
1.Fetal Asphyxia(和:胎児仮死)
妊娠中の女性にときどき起こる合併症。へその緒の圧迫や胎盤機能の低下により、胎児が低酸素状態になることが原因にある。重症の場合、帝王切開などにより早急に胎児を取り出す必要がある。
2.Epidural Anesthesia(和:硬膜外麻酔)
硬膜外腔(脊椎内の脊髄のすぐ近く)に局所麻酔薬やオピオイド(鎮痛・陶酔作用のある化合物)を投与する方法。
3.Postpartum Depression;PPD(和:産後うつ病)
出産から2~3カ月を経た女性に、ホルモンバランスの崩れが原因で発症する産後気分障害のひとつ。
4.Convenience Sampling(和:便宜的抽出/コンビニエンスサンプリング)
サーベイヤーの知り合いなど、比較的声をかけやすい人々からサンプルを採取する方法。非確率サンプリングの一種。類義語に「グラブサンプリング」や「アベイラビリティサンプリング」。
5.Blinding(和:盲検法)
情報バイアスを防ぐために、臨床試験に参画した人々へ情報を伏せる手法。どの参加者がどの治療群に割りふられていたか、など。伏せる対象の範囲によって、一重盲検から四重盲検に分類される。
今回の文献は、多感覚室の効果がはっきりと表れる結果となりました!またしても様々な尺度を用いて不安や恐怖を可視化する研究でしたが、プロセス自体が興味深い…😮と感じます。
目的は異なりますが、光や音を利用した北欧発祥の「スヌーズレン」という取り組みも多感覚へのアプローチです。国内、海外の病院にも事例がありますので、そちらもぜひHCD-HUBの中でご紹介させて頂きたいと思います♪