「エア ジョーダン」の誕生秘話を描いた『AIR エア』 なにひとつ知らなかった裏側
ベン・アフレックが監督を務め、親友マット・デイモンを主演に迎えた『AIR エア』を観てきました。ベン・アフレックはCEO役として出演も。
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エア ジョーダンの誕生にマイケル・ジョーダンが欠かせない存在なのは当然だけど、この映画では彼の母親がキーパーソン。
母デロリス(ヴィオラ・デイヴィス)の影響力と、当時のNIKEが置かれた状況や、競合であるconverseとadidasの状況など、エア ジョーダンがつくられるまでの過程と裏側を描いていて、最初から最後までとても面白かった。
今となってはNIKEはスポーツやストリートに欠かせないブランドで、ブランドと選手が提携するのも当たり前、エア ジョーダンは誰もが知るスニーカーだけど、それがつくられた裏側については、なにひとつ知らなくて、とにかく驚きの連続。
選手から「履きたくない」「ダサい」と思われていたとか、当時のバスケシューズのシェア率がconverseや adidasよりも低かったとか。今ではにわかに信じがたい。
そんなヤバい状況であるNIKEのバスケ部門をどうにかしないといけない。そこで中心となるのが主人公ソニー(マット・デイモン)。
ソニーは、嗅覚と熱意がすごい。そして選手や家族へのリスペクトもある。
ソニーの熱意に引っ張られるように、他のメンバーたちが呼応していく感じは見ていて気持ちがいい。休日や寝る間を惜しむ姿はブラックといえばそうだけど、なによりも情熱を持って働けるって素敵なことだなぁとも思う。
当時のNIKEにとってはこのプロジェクトは賭けのようなものだったけど、後にスニーカーやバスケ業界を変えることになるのだから、好きな気持ちや熱意ってものすごいパワーだな、と思ったり。
そしてそして、やはり監督俳優ベン・アフレックは良いし、マット・デイモンとのコンビも相変わらずグッとくる。
ベン・アフレックが演じたCEOフィルはちょっとおかしくて、彼が何か言うたび、爆笑に包まれていたのが印象的だった。
スニーカー好きも、そうでない人も。
お仕事系の映画が好きな人にもいいかもしれない。
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