フランスのハロウィンパーティーで見たもの
今年初めて、海外でハロウィンパーティーに参加した。参加したのもそうだが、子供向けのイベントのスタッフとしてボランティアもした。
ハロウィンとはフランスでは日本で言うお盆みたいな存在でもあり、そのシーズンに学校はバカンスになり、人がお墓参りをしたりしたり、実家に帰ったりする。特に若者は、パリに学校や仕事をしに地方から出ていくため、地方に帰る人も多い。また、高速道路は帰省ラッシュになったりもする。
ハロウィンパーティーといっても、日本のように宗教色は全くない。もともとはキリスト教が広がる以前からある、地域の宗教イベントだったらしい。今は、人が仮装して、子供がお菓子を貰う、地域や家でハロウィンパーティーが行われる、そんな日になったようだ。
面白いのは、働いている人も街を歩く人も自由に、ハロウィンの仮装をする。仮装をするかしないかも自由だが、特に若者、子供が仮装している姿が目立った。スーパーのレジの人が、すごい化粧をしていたりとか、隣を歩く人がお面をかぶっていたりとか、なかなか街は不気味な雰囲気になる。そんな日だ。
そんな不気味な人がさらに集まってくる、ハロウィンパーティーで僕はボランティアをした。自らも変装をしてね。
会場設営から、片付け、イベント中の折り紙教室など、一通りやった。一通りというのも、ボランティアの人も参加自由で適当に来て手伝って、用事に合わせて帰る。それが許されるのが、とてもゆるい。
ハロウィンパーティーには、200人の子供・大人が集まった。子供が110人ちょいらしい。子供向けのイベントに大人がプラスで付いてきたというのが正しい見方のようだ。子供のために、マジックショーやアトラクション、お菓子を配るなどいろいろなことが行われた。パーティー自体は3時間ほど。
そんななか、僕たちはハロウィン向け折り紙教室をひらいた。子供達に折り紙を教えた。楽しかったけど、流石に疲労がたまった。3時間交代交代で来る子供達にひたすら折り紙を教えた。
イベントに来る子供達は本当に元気いっぱいだ。その元気を貰うどころか圧倒されながら、とても楽しい時間を過ごした。
なんといっても、このイベントは事前予約制だが、参加費は無料。無料で参加して、お菓子を貰えて、遊べるという、家族にも子供にも優しいイベントであった。
そのため、参加者の様子はとてもばらばら。誰でも参加できるという門の開かれたイベント、参加するハードルはないに等しかった。たくさんの家族とともに、学童みたいなところが、そのままみんなで参加する姿もあった。
来てくれたみんなが楽しめるイベントであった。ハロウィンというのをきっかけに、普段とは違う特別な一日を体験しようとするのが、フランスのハロウィンなのかも知れない。
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