20191206 KINEMAS韓国1日目
こんど韓国行くんです。誰かにそう言うたびに、韓国は寒い寒いと聞かされていた。
出発前には怖気付いて、ユニクロでダウンコートとヒートテックレギンスを買った。
思えば一年前とは随分クローゼットの中身が変わった。
スポーツ衣類なんて買ったところで次の予定もないし、だいたい家の中か飲み屋にいるのだから必要な服の種類は限られていたのだが、この一年、ほんとうにいろいろなところに行って、いろいろなことを経験させてもらった。それに伴って、クローゼットの中身も変わってきた。ほとんど持っていなかったズボンが増えたし、スポーツ衣類も増えた。旅行グッズも増えたな。
今年の春、北海道に行ったときには何を持っていたらいいか分からず一週間以上前から荷造りをはじめて出発する前からもうぐったりしていたのに、だんだん勝手がわかってきた、なんとかなるようになってきた。
12月6日から12月9日まで、今年一年お世話になったKINEMASでの2019年最後のツアーに同行させてもらった。場所は韓国。これはその4日間の記録です。
慶司さんは翌日合流のため、京都からはムッティーさんと二人。
ムッティーさんは手荷物検査で靴を脱がされて憤っていた。ハイカットは脱がないといけないらしい。
この靴、ついさいきん買ったらしいのだが、ハイカットなのでとうぜんスッと脱ぎ履きできない。立ち止まって紐をゆるめ、足を差し入れて紐を締め結ぶという手順がひつようになってくる。
思えばあたりまえのことなのだが、スニーカーを毎回こうしてちゃんと履いている人ってどのくらいいるんだろうか。わたしはもうめんどすぎてそんなこと何年もやっていない。だいたいどのスニーカーも、紐をゆるめに結んでおいて、歩きながら手を使わずに履けるようなかんじにしてある。
ムッティーさんも違わずそのタイプのようだが、ことこのハイカットスニーカーというものはそうはいかない。どうしても、しゃがむと言う一手間を挟まないことには履けない。これがすこぶるめんどうらしく(わかる)、もうこの靴いや……と出発早々にテンションが下がっていた。
ムッティーさんはいつも飛行機に乗る前に寿司を食べる。飛行機に乗る前でなくてもしょっちゅう寿司を食べているが、飛行機に乗る前はいつも寿司のことを言っている。「最期の寿司かもしれない」。
「最期の寿司」を食べて、ビールも飲んで、お腹いっぱいで飛行機に乗り込むと、ちょうどよい眠気がやってきた。
まもなく韓国というころでふと窓を見ると、ちいさな窓から夕日が覗いている。
そうか、そういえば夕方に飛行機に乗ったことってなかったな。
もしかして夕焼けのなか韓国に到着できるのかなあなんて思ったが、着陸するころにはすっかり真っ暗になっていた。
空港について初めて気がついた。そうか、韓国語って漢字じゃないからぜんぜんわからん。台湾のときは、まだなんとなく漢字でイメージがついていたのだと気づく。うわ、まじでぜんぜんわからん。記号だ。
仁川空港、ものすごいディスプレイが多くてサイバー感があった。これ、なんと天井までディスプレイなんですよ。
空港から電車に乗り弘大まで。弘大でホンデと読む。想像もつかない。
弘大に向かうとちゅう、デジタルメディアシティ駅を通り過ぎた。いったいなんなんだその駅は。コスモスクエア駅より気になる。
駅について、迎えにきれくれたみやしーさん、あやこさん、ボランさんと合流。
韓国、寒いです……。
お世話になるゲストハウスは駅からすぐそば。宿に戻り荷物を置いて、チキンを買いにゆく。
街中に出ると、なるほど、すごい都会だ。大阪の、なんか都会のところ、心斎橋とかそのへんのかんじ。
台湾へ行ったときのような、異国へ来た感覚がない。感覚としてはほとんど日本と同じなのに、言葉だけがちっともわからない。悪い夢みたいだ。
ゲストハウスの入り口部分も悪夢みたいな感じだった。なぜ造花の桜が?
ちかくに大きなダイソーがあったので寄ってみる。こちらのダイソーはビル一軒がまるごとダイソーになっていることが多いらしい。広くてテンション上がる。
おおむね日本と同じような品揃えだったが、ぜんぜん均一料金じゃないものがふつうに置いてあった。韓国には2頭身で頭でっかちのキャラクターが多い気がする。
あと豚の貯金箱のラインナップが尋常じゃない。
これはどういう感情の顔なのだろうか。
チキン屋さんまでの道、歩いているうちに気づく。寒い。寒いけど、そんなに言うほど寒いかというと、まあ寒いけど、京都と同じくらい、という印象。一瞬どう寒いかよりどのくらいの時間外にいるかが問題だなこれは。
韓国の人は、ペディンと呼ばれるロングダウンのようなベンチコートのようなものを着ている人が多い。あれは暖かそう。
チキン屋さんに入り、注文をし、ずいぶんと待って、チキンを受け取り、帰る。
帰り道で屋台で買い食いをした。何種類か買ったのだが、一つめちゃくちゃ辛いのがあった。不意に辛いのくるからびっくりするな。韓国は、台湾ほどではないけど屋台もあるんだなあ。
コンビニで酒を買って、宿に戻って宴のじゅんび、そして即開始。
ところが、チキンに一口被りついたとたん、あやこさんのテンションが急降下。
「あ、これだめだ……」
甘すぎたようです。
確かになんか甘い。甘辛い? みやしーさんもあまり得意じゃなさそう。ボランさんとムッティーさんはパクパク食べてる。わたしもけっこう好きな味。でもいかんせん辛い。食べれば食べるほど辛くなる。結局ボランさんとムッティーさんでほとんど食べました。
セットにしたエビフライもなんだか甘い味付けで、あやこさんは「私苦手なものほとんどないのに……」と落ち込んでいた。ちなみにコンビニで買ったスナック菓子も妙に甘かったです。なぜ?
コンビニで買ってきたお酒は、ビールとマッコリとチャミスル。
わたしはマッコリが大ヒットでした。マッコリ、めちゃくちゃ飲みやすくてかつおいしい。リッチなカルピスソーダかスコールかと言うかんじでわたしが超好きな味、アルコール度数も高めのチューハイくらいはある。しかも安い。これだけで韓国って最高だと思った。
日本でマッコリ飲んだこともあったけど、こんなにおいしかったっけ? というかんじなんです。雰囲気に飲まれてるのかな。なんでこんなにおいしいんだろうか。
たくさん飲んで、恒例のトランプもして、午前4時ごろ就寝。明日はライブです。
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