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【ボカロになったらいいなと思う曲を自分で作詞しました】〖68〗"八尺様の恋"

タイトル『八尺様の恋』

セミがうるさい朝
あなたは川辺を歩いていた
魚を取ろうとして 奥まで進んだ
足を滑らせて 転んでしまった
私はとっさに手を差し伸べて
掴んだ あなたの瞳に
私は恋に落ちた
この瞳が このあどけなさが残る素顔が
永遠に続く事を願った

どうか大人にならないで
ずっとあなたのままでいて
純粋無垢なあなたが好きなの
社会の闇に犯されないで
もしもそうなってしまう運命なら
神隠ししてあげるわ

あれから私とあなた
色々話をして 遊んだね
だけど ヒグラシが切なく鳴って
あなたは途端に恋しくなった
帰りたい 帰りたい とせがんできた
私は元の生活に戻るのが 
とても辛くて
ソッと頬にキスをして眠らせようとした
けれど あなたの顔に雨が降りだす

どうか泣かないで
パパとママの名前を呼ばないで
今日から私があなたの味方よ
いずれ彼らは別れて暮らすのよ
お稲荷様にそう告げられたから
これは運命なのよ

夏がもう終わる
あの子は帰らない
私がそうさせないから
みんな みんな 探している
あの子の名前を呼んでいる
シッ! 起こさないで
この子が起きちゃうでしょ
せっかく 私に懐いてくれたのに

どうか大人にならないで
ずっとあなたのままでいて
純粋無垢なあなたが好きなの
社会の闇に犯されないで
もしもそうなってしまう運命なら
神隠ししてあげるわ

私がいる世界は不老不死の世界
あなたは子供のまま
私も歳を取らないわ
あそこには遊園地もある
意地悪な大人は一人もいない
私とあなたの二人だけの世界
さぁ、帰ろう 私達の居場所
夢の国へ

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