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【逆噴射小説大賞2023】Happy!! Good-Bye!! Riazyu!!

 待ちに待ったクリスマス・イブ。
 プレゼントを買いに、彼と一緒に表参道で買い物に行っています。
 彼とは小学生からの幼地味で、いつも一緒に勉強したり遊んだりしています。
 彼の家には何回も行ったこともあるし、泊まったこともありました。あ、そういえば夏祭りも二人っきりで行ったけ。
 このように私達はとても仲のいい友達ですが、実は彼のことが好きなんです。
 しかし、いざ告白となるとタイミングが難しく、今回のデートも何の進展もないまま解散する事になりました。
「じゃあ、明日」
「うん、また明日」
 いつもの通り、別れの挨拶をして帰ろうとした――その時です。
「なぁ」
 いきなり私を呼び止めたのです。
「俺達付き合わない?」
 彼の突然の告白にフリーズしてしまいました。
「え? え? なんで?」
 驚きを隠すことができませんでした。そりゃそうです。好きな人に何の予兆もなく告白されたら、戸惑います。
「いや、えーと、実は俺、君のことがずっと前から好きでした。ので、俺と付き合ってください」
 私は驚愕しました。まさか彼も私のことが好きだったなんて。
 彼は見つめていました。どうやら、返事を待っているようです。
「いいよ」
「え?」
 私は改めて返事をしました。
「私もあなたのことが好きです。よろしくお願いします」と、私は一礼しました。
 彼は満面の笑みを浮かべながら、「やったぁ! ありがとう!」と、飛び上がるほど喜んでいました。私も自然に笑っていました。
 数年間の思いが叶ったのです。しかも両思いで。
 彼は私の所に近づいてきて、「ねぇ、キスしようよ」と言ってきました。
「な、なんでよ!」と、私は少し顔を赤くなってしまいました。
「恋人になった記念に! お願い!」
「別に……いいけど」
 私は照れながら目をゆっくり閉じました。
 彼はパァと顔を明るくさせると、そっと顔を近づけてきました。

 映像はそこで途切れた。

【続く】

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