詩19『もぐらたたき』
あなたの嫌いなところ全部
まとめてハンマーにして
もぐらたたきみたいに
思い出を叩き潰したいのに
楽しい場面ばかり
ポストカードみたいに切り取られて
どんどん湧いてくる
あなたの仕草が
あなたの口癖が
あなたの体温が
次から次へと顔を出して
ハンマーを持つ私の手を鈍らせる
ハンマーを抱きしめる
もう憎むこともできない
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