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別居母親 事例3 引き離しの背後に義母がいる
別居母親や親子の引き離しの取材をしていて感じるのは、配偶者から子どもを引き離す人の背後に、ほぼ必ず義母の存在があるということだ。とくに夫の場合、夫本人というより義母が扇動していることが多いような気がする。そして、子育てを取り仕切る。
家庭のなかで「母」という立場は、ある種の権力だ。その権力をもう一度、取り戻したいのか。息子の子ども(孫)のうえに母として君臨したいのか。
実際、取材のなかで息子とその
別居母親 事例2 鬱で入院中に子どもを取り上げられた
離婚・別居からの親子の引き離しは、子どもに対する虐待であり、配偶者に対するDVである。とくに、まだ幼い子どもを母親から引き離すことは、双方にとってあまりに残酷だ。
乳児期は、身近にいる特定の大人との愛着形成によって情緒的な安定が図られる。必ずしも母親でなければというわけではないが、少なくとも愛着形成の初期のプロセスは、妊娠・出産、授乳を子どもとともに体験してきた母親が担うことがしぜんである(もち
別居母親というマイノリティ
いまの日本では、ひとり親といってイメージされるのは母親だ。実際、未成年の子どもがいる夫婦が離婚すると、多くの場合、子どもは母親に引き取られる。
令和2年度の司法統計のデータによると、離婚調停や調停に代わる審判で親権者を決めたケースのうち、母親が親権を取得している割合は90%以上。
つまり、子どもの親権をもたない母親、子どもと暮らしていない母親は、全体の10%にも満たないマイノリティということにな
子どもに会えない親がいる
いま、Twitterで「子どもに会えない親がいる」「いや、面会交流実施の原則があるのだから、子どもに会えない親などいない(いたとしたら、それは酷いDVがあるなどの特殊事例だ)」論争が賑やかしい。
声を大にして言いたい。
子どもに会えない親は、いる。
離婚の取材を始めて数年、男女合わせて100人以上の話を聞いてきた。そのなかで、多くの「子どもに会えないで苦しんでいる」親に出会った。
●妻ある