子どもに会えない親がいる

いま、Twitterで「子どもに会えない親がいる」「いや、面会交流実施の原則があるのだから、子どもに会えない親などいない(いたとしたら、それは酷いDVがあるなどの特殊事例だ)」論争が賑やかしい。

声を大にして言いたい。

子どもに会えない親は、いる。

離婚の取材を始めて数年、男女合わせて100人以上の話を聞いてきた。そのなかで、多くの「子どもに会えないで苦しんでいる」親に出会った。

●妻あるいは夫が、子どもを連れていきなり実家に帰り、訪問を拒まれる。

●妻あるいは夫に、自宅を追い出され、家に近づくと警察を呼ぶと言われる。

●離婚・別居後、子どもとの面会を希望するが、子どもと同居している妻あるいは夫の意向でなかなか面会が実現しない。

こんなケースはいくらでもある。

「家庭裁判所に面会交流や子の引き渡しなどを申し立てればよい」と言う人もいるが、ことはそう単純ではない。

調停は多くても月1回ペース。
遅々として進まず、会えない時間が積み重なっていく。

そして、面会交流が決まったとしても、月1〜2回程度がせいぜい。子どもと会いたいというより、子どもを育てたいと願う親にとって、それは耐え難い短さだ。

最近は、母親で子どもに会えないケースが増えている

わたしは女性だからどうしても、子どもに会えない母親の話には肩入れしてしまう。あまりに酷いと思う。幼い子どもを母親から引き離すなんて…。

次回以降、わたしが出会った別居母親たちについて書いてみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?