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家系の因縁をあらわす小惑星のおはなし③

家系の因縁に関係する小惑星のお話、最終回はネッススになります。
神話については下記の1分弱の動画をご覧ください。


小惑星ネッススは、
「血筋から受け継がれる他者への暴力・他者からの暴力」
がキーワードです。

その上で、この負のループを断ち切るためのヒントを探っていきたいと思います。


小惑星ネッススとは


小惑星ネッスス(小惑星番号7066)は、
世代を越えて引き継がれる負のループ、暴力性や支配性、虐待や復讐
をあらわします。

わたしの出生図のIC(両親軸)には、小惑星ネッススが合になっています。

わたしの父はわたしを経済的に養ってはくれましたが、非常に短気で口より先に拳が出ることもあり、大事にしていた物を壊されたり、ランドセルを家の2階から捨てられたりすることもありました。

しかし、そんな父の生い立ちを大人になってから知る機会がありました。

わたしの曽祖母は何度かの戦争で何度も夫を亡くし、3回も再婚をしています。 女手一つで子どもたちを育てるには大変厳しい時代だったそう。
(今もですね)

そのため、わたしの父にはまったく血の繋がらない叔父が複数おり、酒クズニートだった叔父たちから殴る蹴るの暴力を受けて育ったそうです。
助けてくれるはずの母親(わたしから見て祖母)も、戦争のせいで、仕方なく生きて帰ってきた男の中から好きでもない男と結婚したため、産んだ子どもに愛情も興味もなかったようです。

父が怒るときはいつも、わたしが楽しそうにしているときでした。

わたしの場合は父から、父は父の叔父たちから、暴力が引き継がれました。 その叔父たちは戦地で上官から暴力を振るわれていたのかも知れません。

わたしには幸いにか、子どもがおりません。

ですので物理的に負のループに終止符を打った形にはなりますが、その暴力性はいっとき、自分に向いていました。
外に向かって発散されない加虐性は、自己破壊願望として自分に向けられていたのです。 そうなるとやはり人生が楽しくありませんし、不健康です。

このネッススの呪いを断ち切るヒントに、アスペクトする天体を活かすという方法があります。

わたしの場合は太陽がそれになります。
太陽なので、

・とにかく自我と目的意識をはっきりと持って自分なりの道を見つけて歩いていく。
・良い意味で自分を中心に生きていく。

それがわたしの中から、血筋から引き継がれる負のループ・暴力性を昇華することにつながりました。
そのエネルギーを、自分が限界を超えるパワーに変換するイメージです。
暴力性とは、言い換えればエネルギー過多な状態ですので、そのエネルギー過分ゆえの不屈さ、粘り強さ、諦めの悪さを、自分の道を往くためだけに使いきる感じ。

また、わたしは他人からの「うまくいった報告、幸せだ報告」に対する自らの心の反応を、自分の幸せのバロメーター・心のセルフケアの要否の点検に使っています。

そのせいか幸い、ここ数年はもやもやが少ない暮らしを送れています。
(ありません、というと嘘になりそうなので少ないと言っておきます)

「とげとげしい言葉の正体はさびしさ」
「幸せなとき、人は決して棘のある言葉づかいをしませんし、 不幸せなとき、やわらかな言葉で話すことが難しいのもしかりです。 尖った険のある言葉を発する人は、すでに内側で傷ついている……」

「とげとげしい言葉の正体はさびしさ」 精神科医N・著


とげとげしい言葉の正体は寂しさ、と聞いて思いだすのはやはり父のこと。

ただ幸せそうにしているだけで殴られるというのは、子供心に十分その価値観を歪ませたように思います。
しかし、大人になって、殴る人の背景を知って思うのは、ただただ「渇いている」というなんとも空虚な言葉でした。

これをカルマというならカルマなのだろうと、そう思います。
暴力は連鎖し、不幸せは連鎖します。
「とげとげしい言葉の正体はさびしさ」 なのです。

負の連鎖を断つには日々、自分を幸せにすることに責任を持ち、全力で自分を幸せにすること。
自分を幸せにすることを諦めないこと。
やわらかな心で、やわらかな言葉を紡ぐためには、上記の努力が必要なのではないでしょうか。

家系の因縁をあらわす小惑星のおはなしは、これにて終話となります。
星に興味がある方は、心に傷を負っている人が多いので、何かしらのヒントになれているなら幸いです。
ご一読ありがとうございました。

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