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私の英語多読遍歴102:Finlay Donovan Is Killing It

アマゾンからのおすすめでよくあがっていたものがある日セールだったので。

Finlay Donovanは作家だが、出した本はさほど売れず次回作で挽回しなければ作家生命も危うい。そこに夫の浮気からの離婚、親権争い、未払いの請求書の山など積もり積もって人生崖っぷち。次回作の構想について編集者とカフェで話していたとき、殺人ミステリーの構想を話していたら隣の客がFinlayを暗殺者と勘違い。自分の夫を殺してほしいと依頼してくる。

トラブルを起こして出禁のカフェに入るために変装、朝の子供とのドタバタでやむなく突っ込んだ血がついたナイフとダクトテープ、デタラメの新作ミステリーの構想、結果隣の客に暗殺者だと思われるというしょっぱなから謎の展開w

タイトルからしてシャレが効いています。「Killing it」に「うまいことやる」と「殺す」のダブルミーニング。主人公、ただの売れない作家でありなんの特技もないのに、そしてとにかくやることなすこといきあたりばったりなのに、結果として瓢箪から駒が次々出てきて窮地を逃れまくります。ハラハラしつつもだいたいどうにかなるので、「次は一体どんなラッキーパンチが」と楽しんで読めました。

センテンスがやたら長かったり、けっこう知らない単語があって読むのには時間がかかったのですが、それでも面白かったです。ただ一番最後のオチの意味がよくわからなかった。誰が出したん?本人じゃないよね?次回作(来年出るらしい)に繋がってるのかな?

それはともかく、全体的にライトでスカッとした話なので鬱々とした話にうんざりしている人などに強くおすすめします。セールのうちに是非。

以上、「Finlay Donovan Is Killing It」でした。

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