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私の英語多読遍歴85:Neverwhere

2年くらいまえに「読みたいリスト」に追加したっきりだったので整理する意味もこめて挑戦。そもそもはオンライン英会話で講師に勧められた本でした。寝かし続けていたのは、暗いとか陰気とかいうレビューを見てあんまり好みじゃないかもなあと思っていたからです。それでもリストから消すのも忍びなく。

カテゴリとしては児童書です。ジャンルはダークファンタジーかな。舞台はロンドン。今私たちが見ている現実世界の下側には異世界が存在し、そこでは不思議な生き物、人のような人でないような人たち、モンスターなどが生息しています。

主人公となるリチャードは、おそらく20代くらいのさえない会社員です。仕事もいまいち、まもなく結婚予定の彼女の尻には敷かれっぱなし、そんな彼がある日怪我をした少女を道端で見つけ、放ってはおけないと連れ帰り手当をするところから始まります。

実は少女は異世界の住人で、関わってしまったがために”狭間に落ち”て現実世界にいられなくなってしまった主人公は、かといって異世界にそのまま住むこともできず少女の旅に同行することになります。

児童書のファンタジーだと、主人公の隠された過去があるとか、戦士の生まれ変わりだとか、秘められた特殊能力が開花するなどしそうですよね。

…が、なにも変わりません。どこまでもあくまでも一般人です。

少女やその仲間に助けてもらい、敵にまで「なんでここに?」みたいな扱いをうけつつ旅を続けていくというなかなか珍しい展開です。「正直この主人公邪魔では…?」と思うこと多々。

ダークファンタジーの中でもダーク要素が結構強めで、敵方として出てくるキャラクターはかなり不気味というか気持ち悪かったし、異世界の描写も暗いところはとことん暗い。廃病院とか下水道に住む人々とか誰もいない地下鉄とか、ホラーゲームが好きな人は好きな雰囲気かも(苦手です)

英語は読みやすく…はなかったです。見たことない結構単語もあったし、パラグラフごとに唐突に場面が変わっていくのですが「え、今誰の話??」と混乱していました。一人称一緒だとだれがしゃべってるかわからなくなりませんか…?あと想像の余地が大きすぎてちょっと何言ってるかわかんない…となるところも多かったです。(これは私の英語力に問題がある気もしますが)

私個人としてはすごく面白かった!!とは言い難いのですが、それなりにハラハラして先が気になる場面もあり、ダークファンタジーが好きな人には良いんじゃないでしょうか。

思うんですが、児童書といえど対象年齢が中学生以上になってくるともう英文自体は大人と同じ難易度ですよね。児童書たり得るのは主人公の年代とか、年齢制限のある描写があるかないかくらいではないでしょうか…。
大人向けでも英文自体はもっと読みやすい本はたくさんあるので、児童書が読めないから大人向けは無理だと思わず興味があればどんどん読んでみたらいいんじゃないかと思います。

以上、「Neverwhere」でした。次はなにかスカッとするものが読みたいなあ

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