私の英語多読遍歴89:What If?

次なに読もうかなとKindle ストアを眺めていたら、AmazonのPrime Reading対象(Prime会員は無料で読める)かつ「めっちゃおもしろいロマンティックコメディ」というサブタイトルが気になって読んでみました。
最近「読めるかなあ…」とあまり考えず本が選べるようになってきてうれしい。

主人公は「Midlife Crisis」の真っ最中。30代、そしてミレニアムを目の前にしてこの先の人生に悲観し、「もし元カレと別れていなかったら今頃幸せになっていたかも」と妄想しています。(なおこの本は20年前に書かれています)

前半は主人公の過去の男性遍歴をひとつずつ振り返る話。出会い、恋、そして別れ… 展開がずいぶん早い気もしますが、まあそれぞれそれなりに甘くもあり、そして毎回主人公の身勝手でロマンスは終わりを迎えます。(最初はこれ巷のロマンス小説のパロディなのかな?と思ってました)

そして過去の恋愛話を終えたのち、第二部で主人公は元カレたちのどれかが運命の人に違いないと結論づけ、仕事もやめ家も引き払って彼らに会いにいくことにするのです。

あいまに学生時代からの親友たちとの話や家族との話も挟みつつ、国を股にかけた元カレ捜索の旅は続きます。運命の人を見つけることができたのか?は読んでみてのお楽しみ。

主人公がたいがい衝動的で、「Walking disaster」と友人に呼ばれるくらい次から次へとトラブルを起こしてまわります。軽いテンポで話がぐいぐいと進むこの感じ、読むシットコムといったところでしょうか。元カレのたたずまいや背景の描写などかなり細かく書かれているので表現の勉強にももってこいです。男性がいかに魅力的かを表現する英語、たくさんありますw

英語自体はそれほどむずかしくなく内容も理解できますが、当時の流行だったり歌手や俳優の名前がバンバンでてくるところ、あんまりピンとこないことが多かったです。親友の一人である超美人がいつもことわざを間違えて使う、という癖があるのですが、どこがまちがっているのかわからんという悲劇w

まあそこらへんわからなくてもストーリーは追えるので大丈夫です。とても軽快で、あほらしいと思いつつも主人公の行動から目を離せなくなるという不思議な魅力があります。冗長さは皆無。娯楽としては申し分ないと思うので、くどくどしたロマンスは嫌だという方に。

以上「What If?」でした。

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