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私の英語多読遍歴77:The Case of the Left-Handed Lady: An Enola Holmes Mystery

前回紹介したEnora Holmsの2作目。

これはすごく面白かったです。

1作目はあまり準備もないまま事件に巻き込まれ、助かったのも半分運という感じだったのですが、今回はまさに少女探偵。

今作ではエノラは自分は秘書に化けた上で架空の探偵事務所を設立します。人探しを看板に掲げているのですが、ある人物から親友の行方不明の妹を探して欲しいという依頼が…
その話の折に別の令嬢行方不明事件の話を聞き、これは自分の事件だと(勝手に)決めて捜査に乗り出します。

武器を持ち、変装も複数を使い分け、さまざまなヒントから仮説を立てて真相を追及していくあたり立派な探偵です。

なによりヒヤヒヤしたのが彼女のことを探している兄シャーロックの存在。シャーロック自身が全知能を総動員して彼女の居場所を突き止めようとしてくるのです。(捕まると彼女は”適切な女子としての教育”を受けさせられるので、自由のために逃げているのです)
作中なんどもシャーロックとのニアミスがあり、見事シャーロックの裏をかいて行動するエノラの姿は実に痛快でした。お馴染みの人物や場所も出てきて知っている人はニヤリとできること請け合いです。

前回「難しい単語が多かった」と書きましたが、今回は服装的な用語も大体わかったので1作目より読みやすくなりました。辞書はほとんど使っていません。(100%理解できたというわけではなくて、飛ばしてもストーリーには支障がなかったので)なにより展開がハラハラドキドキ、先が気になって調べる気にもならないくらい面白かったです。

シリーズ物のいいところは、背景や用語になれればサクサク読めるようになるというところですね。ハリー・ポッターとか。

リアリティはこの際おいといて。児童書なので。(夜のロンドンを女の子が一人うろついて大丈夫なんかとか、攫われた令嬢の扱いとか…)逆に残酷なシーンなどはないのでそういうのが苦手な人にも良いと思います。長さも短めの200ページ台なので気軽に読めるのではないでしょうか。

気に入ったので続きも読みます。

以上、「The Case of the Left-Handed Lady: An Enola Holmes Mystery」でした。

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