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5年かけて英検1級に受かったのでここまでやってきたことを振り返る

はじめに

2020年の第2回英検にて1級に合格しました。
2015年家族のオランダ赴任をきっかけに始めた英語の学び直しですが、一つの区切りに達したということでここまでにやってきたことを書き残したいと思います。これをすれば受かるよ!という指南ではありません。効果があったこともなかったこともあったと思いますが、もし何かの参考になれば嬉しいです。

スタート地点

39歳、パートタイマー。英語について最後に真面目に勉強したのは大学受験。入学後に「ここが英語力の個人的最高峰であろう」と英検2級を取得。およそ20年のブランク。2015年5月、夫のオランダ転勤を知らされ、せっかくだから5年勉強したら英語がどこまでできるようになるか試してみようと決意。

以下これまでにやってきたことを羅列していきます。

DUO3.0

ネットで評判が良く、「これ回してるだけでOK」につられて購入。1000周とかできるはずもなく、2回ほど読んだ後は復習用CDを聴きながらシャドウイングと英→日/日→英の瞬間英作文のようなことを仕事の合間にやるなど。

使われている例文がこなれていて、今でも「あーこれDUOで見たやつ」となることが多いのでやって損はない1冊だと思う。(ただ初級のころは構文から単語からほぼわからずただ暗記していた)

オンライン英会話(DMM)

2015年8月から開始。大手のレアジョブとDMMの体験レッスンを受け、DMMにした。大体毎日1レッスンを受ける。体験レッスン時のレベルチェックではBeginnerの判定。講師の言っていることはほぼわからない。言いたいことはよくて出川イングリッシュ状態。

初めてオンライン英会話を体験したときの感想

レベルチェック結果:3* *レアジョブのレベル判定
1.ビデオ通話でなかった。電話じゃん・・初心者にはハードルが高すぎ。
2.聞かれてわかんなくてフリーズしてると沈黙が流れるし。25分が長かった・・
3.体験レッスン内容にそって進んだだけだけど、これといって学べた事はなかった。強いて言うならダメダメということがわかった
4.質問が日本語でも難しい内容で困った。和食のアメリカへの影響をどう思う?とか。たぶん。

最初は中級会話教材を毎回予習して受講。予習の内容はテキストの日本語確認、問題文もあらかじめ読んで答えを考えて書いておく。で、それを読む。(アドリブの質問が来るとアウトであった)

この時は、講師には「ゆっくり喋って」とお願いし、かつ聞こえてくる単語を拾って意味がわかったような気がしつつ適当な相槌を打っていた。質問されても何を聞かれているのか理解できず固まる。疑問詞のついた質問が本当に苦手だった。

中級会話に慣れた頃、時々中級ディスカッションも入れつつ続行。しかしオランダに引っ越し後の2月ごろ、遊ぶのに忙しくなり一旦中断。

同年11月、9月から通い出した英会話学校であまりにも喋れないことにあせりを感じ再開。見返すとこの時のノートは英語で書くようにしていたらしい。(添削してもらってるわけではないので間違いは間違いのまま)

同12月くらいから教材をDaily Newsへ。簡単なものから始めてこれは今も続行中。

現在はレベル8以上に限定して(ない時は7)興味があろうとなかろうと最新の記事についてとにかく話すという使い方をしている。おかげで政治経済サイエンスといった自分が興味を持てない話題でも何かしらの意見をひねり出せるようになり、結果的に英検対策になった。

ボキャビル

I Know!

DMM英会話会員だと無料で使えるが、会員でなくてもサブスクで使える単語学習アプリ。(ブラウザ版もあり)初級者向けとか会話メインとかTOEICの目標スコア別とか色々あって例文とネイティブの音声付き。
忘却曲線に沿って学習タイミングを教えてくれるのも良い。
上級語彙はSAT / GRE / GMAT対策コースと、”英語話者”を選択すると出てくるMaster Erudite Englishコースが難度鬼。英検は準2級までしかない。

mikan

以前は英検パス単が買い切り型の別アプリだったので、準1級と1級を購入して使用。(単語帳嫌いなので)ゲームとしてひたすら毎日ポチポチしていたらそのうち覚えた。ただし4択で例文もないのでいつまでもうろ覚えから抜けられない単語も多数。多読などで単語を定着させる別の方向からのアプローチは必要。

※今はサブスクになってしまい長期間でやるとなると高くつくので、もしこれからやるならこっちにします。

出たもの全てを網羅しているので「でる単」よりは多くなるものの、その分的中率も高いらしい。更新も頻繁にされているので信頼できるアプリ。

英会話学校(in オランダ)

カルチャーセンター的な英会話クラスがあったので日本人の友達と参加。(週1回)日本人の多い町だったのでクラス8人のうち半分が日本人だったりしたが、いろいろな国の人(トルコ、セルビア、イスラエル、ブラジル、韓国、インド、スペイン、イタリア etc.)もいた。先生はイギリス人。中級クラスで始めて半年後に上級クラスに変更。恐ろしいインド英語や爆速で話すオランダ人などに囲まれ勉強というよりはモチベーションの維持、練習試合という感じ。結局帰国する直前まで通う。最後の年だけケンブリッジ英検コースにしたが、受験はせず。(先生はオランダ人)

多読多聴

多聴
主にポッドキャスト。基本聞きっぱなし。聞き流しではなくそれなりに意識はむけているものの、繰り返したり確認したりはほぼしない。家事をしている時とか移動中とか「耳だけ空いている」時間を利用。そのほかNetflixでドラマを見てみたり、気が向いたらTEDやYoutubeを観たり。

何度も聞いてスクリプトを確認して精聴すればいいんだろうなあとは思っていたものの、めんどくさくてできなかった…。最初の頃はペラペ〜ラにしか聞こえなかったけれど、だんだん粒が聞こえてきて少しずつ意味が取れるようになっていったので成長を確認するひとつの目安にはなっていた。

聞いていたポッドキャスト(*今も聞いてるもの)
- BBC Global News Podcast*
- All Ears English*
- Luke's English Podcast
- 6 Minute English*
- The English We Speak*
- The Moth
- NPR News*
- Freakonomics Radio*
- Hidden Brain*
- How I Built This*
- This American Life*
- TED Radio Hour*
- Planet Money*

多読
基本的に読みたいものを読むスタイル。1ヶ月1冊以下なんてこともザラにあったので果たして”多読”と言えるのかは疑問…
本以外では、オンライン英会話のデイリーニュースとか、たまにネットのニュース記事とか。

読んできた本はこちらに↓

オンラインスクール(Brighture)

勉強を始めて4年目、DMMのレッスンではあまり新しく学ぶこともなくなり、会話の練習を繰り返すのみ。でもUpper Intermediateから抜けられない。日本への帰国も目前になりここからさらに英語力を伸ばすにはもう英語圏に行くか英語を使う仕事をするかしかないんじゃないかと思っていた時にフィリピン留学を知る。

そうは言っても流石に子供を置いてはいけないわな、と将来の夢くらいに持っていたらBrightureがオンラインコースを開設。Twitterで無料学習相談もあると知り、とにかくこの中級の丘を抜ける方法を知りたくて相談したのがちょうど1年前の2019年11月。

まさかのCEO松井氏自らが対応してくださって、相談の結果まずは発音を直したらいいんじゃないかとなりオンラインコース開始。発音から始めてその後英検受験を視野に入れライティングなども受けるようになる。週1回から始めてのち週2回に。

今までDMMで褒められていたのは一体何だったんだというくらいズタボロに訂正されるので毎回がっつり凹むが、この負荷のおかげで1級が取れたと言っても大袈裟ではないと思う。英語力をブーストしたい人には超オススメ。

発音のレッスンはリスニングの強化に繋がり、ライティングの形式やルールを知ったことで英検のライティングも模範解答を覚えるのではなく自分の言葉で書けるようになったことが大きな収穫。(あと今はいつかパーフェクトと言われたいというモチベにもなってる)

以上がここまでやってきたことになります。

オランダに住んでいたなら勝手に英語が身についたと思われる方もいるかもしれませんが、毎日学校に行く子供ならともかく専業主婦で子供も日本人学校という環境では住んでるだけで身につくのはスーパーの野菜の名前くらいです。(しかもそれはオランダ語だし) モチベーションという意味では外国に住めたことは幸運でしたが、それ以外で英語力をあげるのに役立ったことはほぼないです(^◇^;)

終わりに

ここまで続けてきた学習は英検合格のためにやってきたことではなく、ただ英語力をあげたくて続けてきたことです。なのでこれからも続けていくつもりだし、まだまだ伸びしろはあると信じています。

なにしろ頂点と信じていた頂に登って見えたのはその先に果てしなく広がる高い山脈で、私は海外ドラマを字幕の助けなしにして100%理解なんてとてもできませんし、文章は小学生の作文以下です。ペラペラっと話してるように見えて文法や単語の間違いは山ほどあります。

私の目標は、英語を日本語と同じくらい自然に使えるようになることです。はたして生きている間にできるようになるのかもわかりませんが、そこを目指してこれからも英語を学び続けたいと思っています。

長くなってしまいましたが、同じく英語を学ばれている方のなにかのヒントになればとても嬉しいです。

以上です。長文お読みいただきありがとうございました。

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