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私の英語多読編歴54:ラダーシリーズ読んでみた

英語学習における多読、単語帳やTOEIC対策に比べると地味でマイナーな存在でしたが、最近は認知度もあがってきて効果を実感する人も増えてきているようです。

英語の本じゃないですけど、多読についての本。

この本始め多くの多読の指南で紹介されるのが、グレイデッドリーダーと呼ばれる語彙制限本です。いろいろな出版社から出ていて、有名な話を簡単に書き直したものだったり、オリジナルのストーリーだったりいろいろです。

先日地元の図書館に行ったところ、「英語多読コーナー」なるものができていました。ラインナップは上で紹介した多読に関する指南本はもちろんのこと、洋書のおすすめを集めた本や、イギリスの教科書ということで有名なOxford Reading Tree、I can read! シリーズ、ナショナルジオグラフィックキッズ版に各種グレイデッドリーダーなどが揃っていました。地方のいち図書館としてはすごいなと思ったんですが、今はどこもそうなのかな?

ということで数冊借りて読んでみました、という話です。

レベル1。中学3年までに習う単語メインで構成されています。(それ以外は巻末に単語リストとして掲載されています)美女と野獣というとディズニーの映画のイメージで固定されていますが、これは原作?というか元々のお話の方。

なんとガストンがいない!

ベル(じゃなかったかも)は一人娘ではなく、兄と姉がいます。姉はこの手の話によくあるごうつくばりで、兄は存在感が空気。ドラマチックさはディズニー版にはかないませんが、これはこれでなかなか面白かったです。

レベル2。白雪姫ですね。もともと童話ですし簡単にしたと言ってもと思ったんですが、白雪姫がなかなかにアホの子で面白かったです。

あんだけ言われてまだダマされる⁉︎とか、通りすがりの男に「結婚して」って言われて即答するとかどうよ⁈とか…

なお最後は焼けた鉄の靴バージョンです。

レベル1。ピーターパン。レベル1なんですが、同じレベルのものでも長さも違えば難易度にも差がある気がしてなりません…

これもディズニー版が有名ですが、それよりずいぶん話があっさりしています。しかしネバーランドから戻ってきてからはこちらの方が深い。ウェンディの家の子供になることを断ったピーターパンは一人ネバーランドに帰ってそのまま子供でい続けます。毎年ウェンディに会いに来るのですが、ウェンディは大人になり、やがて娘が生まれ、ピーターパンはその子と友達になりますが、その子もやがて大人に…

ピーターパンがかわいそうで泣けた。

あとネバーランドの子供たち6人を自分の子供3人に加えて(あとピーターも入れて)育てると宣言したウェンディの両親すごすぎるだろと思いました。

これは短い話が4つほど入った短編集。すごいシュールだった。ジャックと豆の木が入っていましたが、どちらかというと悪いのジャックじゃね?という展開。

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値段はともかく、ラダーシリーズわりと面白かったです。なによりサクサク読めるのですごく楽。本当はこういうのをたくさん読むべき。なので、お近くに図書館がある方は多読コーナーがないか探してみてください。あればもうけもの。借りたものなら読めない・つまらないと思ったらすぐやめれますし、多読にはぴったりです。

以上、ラダーシリーズ読んでみたでした。

次は再び赤毛のアンシリーズ「Anne of the Island」アンが大学に行く話です。

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