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夫に聞いてみた。

「存在価値」のその後。

今日の女子会で子供の話になったので、あの記事を思い出し、ついに夫に聞いてみた。

結果として、私は聞いてよかったので記録しておきたい。
ただ、夫を悩ませる結果になった…かもしれない。あんまり真剣に悩むと病んでしまう人なので、いつもみたいに、考えてる素振りしながらそのうち忘れてくれるといいな…笑


「もし私との間に子供が出来なかったら、子供を諦める?それとも他の人と子供を作る?」

結果は…

今は決められない。

だった。

私の意見も聞かれたので、私は元々夫ほど子供にこだわりないから、出来なくても夫といる道を選ぶよ、と答えた。

その後、ダメ押しとして、今は即答できないくらい自分の子供が欲しいんだね?と聞いたら、そうだねと言われた。

ここまで聞いた瞬間、ああ負けた…と思った。
彼にとって、今目の前にいる「妻」より、影も形もない「自分の子供」の方が優先順位が高いと言うことが分かってしまった。

私の方が優先順位が高いのであれば、質問への回答は私と同じになるはずだからだ。

この回答を聞いて私は、めっちゃ泣いた
すごく悲しくて、悔しくて、辛かった。

夫はいつも私を大切にしてくれる。
だから、愛されている自信があったから、余計にショックだった。

どうやら私の方が純粋に夫を1人の人として愛していたらしい。
そして夫にとっての私の価値に、生殖機能は少なからず含まれているらしい。
存在価値で書いた、子供が産めるかどうかで妻としての存在価値が決まる、というのも、ちょっと極端かなーなんて思っていたが、あながち間違いではなかったことがこれではっきりとした。

涙が止まらなくて、トイレに篭った。
久々に、ちょっと声が出るくらい泣いた。

ネガティブな考えが頭を巡る。

夫にとって、初めてできた、自分の子供を産む機能を持つ人間。
この人を逃せば自分の子供を持つチャンスがなくなる、その対象がたまたま私だっただけなのか。

早く結婚したかったと言ったのは、私との家庭を築きたかったのではなく、早く自分の子供が欲しいと言ったのと同じ意味しかなかったのか。

ひとしきり泣いて落ち着いたら、流石にここまで産む機械だと思われてはないなと思った。

私の産みたくない時期の意見も尊重してくれた。
正式な夫なのだから、産む機械としか思っていなければ、私がなんと言おうと襲って孕ませればいい。でも夫はそんな事はしなかった。

でも、夫と私の優先順位が違う事は事実だ。
夫は自分の子供をもつことの方が、私と人生を歩むより大切なのだ。

悲しい。でも、仕方ないと思った。
違う人間なのだから、私と同じ回答が返ってこなかった事に腹を立てるのはお門違いだ。
価値観が違うだけなのだ。それは受け入れるしかない。

そう思ったら、夫より強い分の愛情が、すっと無くなっていくのを感じた。
これも悲しいことかもしれない。
でも、私の強すぎる想いは、ただの過度な期待になってしまうだけなので、お互いの為に無くなるのは良いことだと思った。

夫が私を絶対に妻に、と望むなら、正社員との両立が難しくなるとも言われる高度不妊治療も辞さない!と思っていた。

でも、余計なお世話だったようだ。
最悪、夫は新しいパートナーを迎えるという選択肢があるのだ。
私自身がそこまでして子供が欲しいわけじゃないのに、人生の他の大切な部分まで犠牲にしなくてもいい。私じゃなくても夫の願いは叶えられるんだ、と思うと、不思議と少し気持ちが楽になる気がした。

もう決意も決まったし、何も言わなくてもいいかなと思った。
でも、私が辛い想いをしたこと、それにこれは大切な話題だから、知ってて欲しいと思った。
私に夫は変えられない、でも私の決意は変わったと。

そして夫にこう告げた。

これが私の新しい覚悟だ。

2年ぐらい妊活やって子供できなかったら、離婚しようか

「高度不妊治療って仕事と両立難しいっていうから、私が絶対妻じゃなきゃいけないって言えない人のために、私はそこまで出来ないかな。
お金も時間もかけてもいいって言ってくれるか、あなたがそう思える人に、時間もお金もかけた方がいいと思う」

夫はこれを聞いて、固まった。

そして、私を妻にしたいと思ったから結婚した、子供だってもちろん私との間に欲しいし、隣にいてくれるのは私がいい、子供が出来ないから離婚するというのは違うと思う、とは言ってくれた。

別に私も離婚したいわけではない。でも、私原因、もしくは原因不明の不妊の場合、若いうちに次のチャンスを掴んだ方が確率が上がるでしょう?だから早めに、お金も時間もかけ過ぎず見極めるといいと思うんだ、私は子供のために人生犠牲にできないし、と言ったが返事をしない。

2年も子供できなくても離婚は嫌なの?って聞いたら、嫌だ、と言う。
でも子供欲しいんでしょ?って聞いたら、欲しい、と即答。
やっぱりそれが本心じゃんと思いつつ聞いていたら、自分で矛盾したことを言ってると気づいたんだろう、頭を抱えて黙った。

まあ難しい話題なので、ここで即答は出来ないのはわかる。
調子いい人なら、やっぱり私が大事♡とか言い始めるんだろうが、夫はそんな無責任な事はしない。さすが誠実な人である。

だから、
「別に子供できればいい話だし、出来なくても2年ぐらいは頑張るつもりだから、その間に考えてくれればいいよ。子供の優先順位が高いなら、そう言う選択肢も有効だと思うの。私は自分を犠牲にしても夫に幸せになって欲しいからそれでも大丈夫。大事な価値観がずれてる事は仕方ないことだから、立派な離婚理由になると思うよ」
と伝えた。

答え先送りにしていいよ、どんな答えでも尊重するよ、と言ったつもりだった。
前の時はこんな感じで濁したら、分かったって返事して終わりって感じになったので、今はこの話を終わらせるつもりでそう言った。

が!今回は復帰してこなかった。
なんならその後明らかに避けられたまま、先に寝てしまった。
明日の仕事に響かないといいんだけど…

ということで、私は覚悟も決まったし、大体の期限も暫定で決めて、とりあえずやれること頑張るぞって前向きになれた。
が、代償に夫が落ち込んでしまった。早く浮上してくれることを願うばかりである。(他人事

今回、ついでにはっきりしたこともある。
まず、私が夫を好きな理由。
それは、「夫がありのままの私を好きでいてくれるから」だった。
自己肯定感が満たされるのだろう。
だから、私も夫に何も求めてないわけではない。ただ、求めるものがたまたま人間らしい部分だったと言うだけで、夫と大差ないのかもしれない。

そして、それが今回揺らいだ時、私の気持ちは少し冷めた。
実は、夫のことが好きすぎて、浮気とかされても別れられないんじゃないかって心配していたが、多分心配無用だと今回分かった。
自分より好きじゃない程度でちょっと冷めるのだ、他の人間が好きで自分が疎かにされてました、なんて分かった日には一瞬で全て冷めると思った。笑

そう、だから婚外子とかは認めてあげられない。私の気持ちがついていかないし、そうなったら、むしろその子供が可哀想だから早くそっちと結婚して実子にしてあげて!って私がなると思われる。

子供に対して気負い過ぎていたんだなと気づけた。私の意思は伝えたので、後は離婚されないように妊活頑張っていくのみである
最悪できなくても、2年後にまー頑張ったししょうがないよね!って思えるぐらいにはちゃんと努力しようと思う。

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