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しぶとい「自分」

新しい悩み?

最近新しい悩みができた、と思っていた。
本気で相談しようと、その前に整理しようと悩みの内容を書き出してみたりした。
すると、その悩み?は、コーチングで気づいてコントロールできるようになったと思っていた「思考の癖」だった。

一進一退

「何年も培ってきた思考の癖を、数ヶ月で変えることは大変だし、すぐに変わるのは難しい」

ポジウィル関連の記事などでちょこちょこ目にしていた言葉。でも、それはトレーニング中のことを言っているのかなーなんて思っていた。

トレーニングで自分と向き合うのは大変だったし、それ以外の時間でも悩んだり凹むこともあった。
そして、私は卒業前に、トレーナーのりかさんに「とっても変わられましたね!すごいです!」と褒められていたので、「あ、私はポジキャリで変われたんだ!もう苦しんでいた時の私はいないんだ!」なんて思っていた。
…本当に私って、良くも悪くもとっても素直である。笑

でも、現状は、冒頭の通りである。
ポジキャリ卒業直後は変われた!と思っていたが、結局似たようなことで悩んでいた。
「すぐに変わるのは難しい」ってこういう事か!って分かった。
でも「良くなってるな」と思ったところもあったので、それを書いていきたい。

「いま、ここ」に集中!

かつても今も私の悩みを生み出している「思考の癖」は「未知のことに正解を求める」ことである。

具体的には、今の仕事が楽しい&環境最高すぎて、昇進も部署異動もしたくない!でも、何もしないと不要とみなされ追い出されちゃうかも不安!という悩み。

バリバリ日系企業の総合職採用なので、基本ゼネラリスト&マネジメントを求められがち。
でも私はどっちも全然興味ない。ずっと実験したり文献読み漁ったりしてたい。笑
部下や同期が上司でも私は全然気にしないし(むしろ仲良くしやすくてよさそう)、お金もご飯食べていけるぐらいあれば高望みはしない。
なぜなら他人に興味がないから。マネジメントに興味がない代わりに、承認欲求や競争心もないので、人と比較して落ち込むことは少ない。自分が楽しいかの方が大事。
人の役に立てることは、自分が嬉しいし、役立たないと給料が発生しないから、役に立つといいなと思う。
私はどこまでも自分本位で視座が低いのだ。
そして視座を高めたいとも思っていない。
ゆとりど真ん中世代&ひとりっ子だからなのか、この感じは昔から変わっていない。会社としては困った子だと思う。笑

なんで院まで行ったの?なんて入社当時よく聞かれたが、別に学歴が欲しかったわけじゃない。研究開発を自分で少しでも進められる能力が欲しかっただけだ。
内部進学だし、修士号なんて「実験少しはできるよアピール」ぐらいにしかならないと思っていた。

なので、むしろ就活をする中で、研究開発職以外でも「学歴」として捉えられるので、こっちがびっくりした。
修士卒はマネージャー候補?マネジメントなんて1ミリも習ってませんけど?むしろバリバリ教授のコマでしたが?笑

何なら、実は就活中に初めて「実験補佐」という職業があることを知って、興味を持ったぐらい。
弊社にもいるが、総合職から受けた指示に従って実験を行い、結果を報告する仕事である。
いっぱい実験できるじゃん!と、就活中にチャンスがあれば「実験補佐の募集って今年はないんですか?」なんて数社聞いたりしていた。
そして、いつも企業の方に微妙なリアクションをされていた。

実験補佐は技能職になるので、高卒の方が殆どなのだ。入社して何年も同じ作業をしてきた経験からなる手捌き、本当にプロフェッショナルなのだ。だから、院卒で総合職採用に応募しているあなたが何を言っているの?というリアクションを頂くのである。

数社聞いてみたのは、どこか枠の紹介ぐらいしてくれるかなと思ったからなのだが、その紹介もなかった。
というか、新卒枠は工業高校などに求人が行くので私が応募できる枠は無いようだった…。

これを知った時は結構ショックだった…
可能性を広げると思って進んできた道で、知らずに捨ててしまった選択肢があったなんて…泣
何にも考えず、開発職目指すなら大学は行くし、高校は普通科でしょーって大して調べもしなかった自分をちょっと恨んだりした。
まあ、もう学歴とかいう歳じゃないので、逆に次転職する時には給与面さえ良ければ候補の一つにできそう、と密かに思ってたりするが。

さて、思考の癖の話に戻ると。笑
私は正解を求めるあまり、自分の人生の決断が出来なくて困っており、ポジウィルに縋りついた。そこで、自分の好きにすれば良いと学んだはずだったが、また同じことで悩んでいた。

でも、ここで変わったことがいくつかある。

まず、悩み始めた時に「本当はどうしたい?」という自分への問いかけがナチュラルに入るようになった。
今回だと「目の前の仕事集中して頑張りたい」になる。
昔はそう思っても、でもあれもこれも不安だし…とまた悩んでしまっていたが、今の私は自分の気持ちを大切に出来るし、結論がここに落ち着くと納得感が高いことを知っている。

また、悩みを色々書き始めた時に、あれ?また正解探してない?って気づくことが出来るようになった。
そして、自分の人生の正解は自分で決めて良いんだった!と思い出せるようになった。
そして、未来のことは色々考えてもどうなるかは分からない、ということも思い出す。
予測してる気になるだけで、不確定要素が多すぎて、実際どうなるかは分からないのだ。だから、自分の理想を描き、そのために必要なことは何かを考えた方がいいのだ、と教えてもらった。

今回だと、私はスペシャリストを目指すべきなのだと思う。実際そのポジションで、私の理想のキャリアパスを歩んでる先輩がいる。私が目指すべきはあの人だ。
そして、スペシャリストを目指すコツを調べると「常に新しい情報を仕入れ、考え続けること」とあった。
となれば、私がまずすべきことは「目の前の仕事を精一杯頑張る」ことではないだろうか。やりたいことに繋がっている!ラッキー!

もちろん、頑張ったところで、異動させられてしまうかもしれない。それはもう、私ではどうしようもない。その事態を避けられるように、自分が出来ることをするまでだ。
最悪、どうしても嫌で、年齢とか条件が許すなら、転職すれば良いのだ。それは自分でどうにか出来ることである。その為にも、今の仕事を精一杯頑張って、開発で成果をだすことは必要だ。

悩んでいたと思ったが、また目の前のことをおろそかにしていただけだった。
「いま、ここを懸命に生きる」
今年はこれをモットーに頑張ろう。

人生の指針

コーチングの成果ってすごいなと思った。
自分が困った時に、どうしたら良いのかが分かる。
あと、自分の思考の癖も、別に責めたりしない。自分の一部だもんね、しょうがないよねぐらいに受け止めている。
実際、過去や未来を考えることが全く無駄かというと、そんなことはないと思っている。
現状把握や今すべきことを考える材料として必要である。
うまく付き合えれば、それは武器だ。
コーチングが、武器として使えるようにしてくれた。

たった1ヶ月だった。なのにとっても高い自己投資だった。
でも、人生のターニングポイントだったし、必要な投資だったと思う。
人生の指針が出来たし、指針の修正の仕方も教えてもらえた。きっと一生使えるスキルだ。
今後困っても、これからは何とか出来そう。そう思える出来事だった。

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