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自己紹介|日常の中にある”愛”を撮るようになるまで

先日ずっとずっと気になっていたnoteをようやく始めました。
書きたいことがたくさんあって迷ってしまうのだけど、やはり最初は自己紹介をしておこうかなと思います。

1. 写真を始めたきっかけ

1986年、東京生まれ。5歳・0歳、二人の娘がいます。
2017年、長女の誕生をきっかけに成長の記録を残していきたいと初めてカメラを購入し、「シャッターを切る」以外の機能は全くわからないながらも、親バカ全開で娘の写真を撮るようになりました。

そのうち、こんなに楽しいことがお仕事になったら最高だなと思うようになり、写真について勉強し始めました。
もともと普通の会社員で、写真に関わる仕事をしていたわけでも、趣味でカメラをいじっていたわけでもありませんでした。

最近の長女と私 Photo by Akira Shingaki


2. カメラマンデビュー!しかし…

自分と同じように赤ちゃんを持つママのためのカメラマンになりたかったので、赤ちゃん撮影の基礎を教えてくれる講座を受けました。そして講座修了後の2018年10月、カメラマンとして活動を開始しました。

よし、これからどんどん可愛い赤ちゃんとママの写真を撮っていくぞ!と意気込んではみたものの、最初からそう上手くいくはずもなく…なかなかお仕事がない日々が続きました。実は、見切り発車ですでに仕事を辞めてしまっていたので、相当焦りました(笑)。


3. 過去の私について、そして娘が教えてくれたこと

カメラの話から離れて、私のもう少しパーソナルなことについてお話しさせてください。

私は高校生くらいの頃から、(いつかは人の親になってみたい)という想いを持っていました。
色々なことを思い悩みながら思春期のトンネルを抜けてみて、自分も親も完璧だったとは思わない、その危うさも含めて、ひとりの人間が大人になっていくというのはとても尊いことなんだなと思ったからです。
私もいつか親として、人間が育っていく姿に寄り添う経験がしたいと思うようになりました。

その一方で、私はもともとすごく後ろ向きで心配性な性格でした。
自分は○○が出来ない、自分には○○が足りない…そんなことばかりが頭の中を占領してしまう人でした。

私なんかが親になれるだろうか?

(もっと強くなりたい)、その一心で、足りないものを穴埋めする毎日が始まりました。たとえば、私が社会人になって初めてした仕事は営業だったのですが、“人と話すのが好き”だからではなく、“人と話すのが上手く出来ない”から営業をやってみよう…何かにチャレンジする意思決定が、そういう思考回路でした。

(もっと強くなりたい)とガムシャラに突き進んだ20代、30歳手前で結婚し、ありがたいことにすぐに子どもを授かり母になりました。
出産後しばらくは忙しなく過ぎていき、そんな風に過去の自分が頑張ってきたことはすっかり忘れていました。長女が生後8ヶ月を迎えた頃だったでしょうか、ふと過去の自分が思い出され、(果たして私は強くなれたのだろうか。)と考えたことがありました。
考えてはみたけれど、よくわかりませんでした

でもただひとつ確実に湧き出てきたのは、屈託のない笑顔を向けてくるこの子の幸せは、絶対に私が守るのだという気持ちでした。

そして、ようやく気づきました。
我が子を守るのに強いか弱いかは、関係ないということに。

そう気づいた時、強さを求め、足りないものを埋めるように死にものぐるいで頑張る生き方は私の中で意義を失いました。
同時に親としても、見えないものと闘いながら必死に生きる姿よりも、もっと素敵な生き方があるのではないか模索するようになりました。

“足りない”と嘆くよりも、もっと今に目を向けて、ありのままの自分を良しとしてみよう。30年以上生きてきた私に、0歳の娘が教えてくれたのです。

●受容
:ありのままの自分を受け容れ、その人生を気に入ることができれば人はもっと生きやすくなる。

娘が教えてくれたことを忘れたくなくて、メモに残した言葉です。
折に触れて思い出す大切な指針になっています。


4. #愛は見える |日常撮影スタイルのはじまり

さて、写真のことに話を戻します。
写真について学んで すぐにカメラマンを名乗り、意気揚々と活動を始めたはいいものの、なかなかお仕事はいただけませんでした。
きっと当時の私は、写真を撮ることが楽しい【だけ】の人だったのだと思います。写真を撮るのが楽しくて、自分が楽しいと思っていることを喜んでくれる人がいて、お金までいただけてしまう。きっとそれ以上のことは考えられていなかったので、数多いるカメラマンの中から選んでいただける何かを持ち合わせていなかったのでしょう。(そんな私に活動当初からご依頼くださり、支えてくださった皆さまには本当に感謝しております。)

このままではいけない、私に何ができるのだろう?、そんなことをぐるぐる考えていた時に、娘が私に教えてくれた【受容】という言葉が浮かびました。

そうだ、私は皆さんの【自分を受け容れるということ】をお手伝いしたいんだ!
私自身、それによってとても生きやすくなったから、同じように生きづらさを感じている人たちの役に立ちたいのだと。

写真を撮って、そこに映る自分の姿を見て、(あぁ、私はこれでいいんだ)と思ってもらえたら、私の仕事は大成功。そんな写真を撮っていきたいんだと気付きました。
特に、毎日子育てに奮闘するママたちのお守りになるような写真を撮りたいと思っています。子育てというのは、成果・評価・報酬のようなものと別次元にあるもの。だから、なかなか自分が日々積み重ねているものに気付きづらいと思うのです。

そこから力を入れ始めたのが、日常撮影というジャンル。何気ない日々の暮らしの様子をカメラで追いかけます。
ご家族の姿・暮らしの様子・お子さんの成長、その時々の記録となる写真を撮るのはもちろん、(あぁ、私たちはこれでいいんだ)と、自分たちの暮らしの中に溢れるお互いの【愛】に改めて気づけるような写真を目指して心を込めてシャッターを切っています。

Photo by Mayo Ohuchi

【愛】は目に見えない?
いいえ、見えます。
愛はいつでもそこにあって、私にはちゃんと見えています。
だから安心していつも通りご家族でお過ごしください。

「#愛は見える」
日常の中にある愛を、私は写真にしてお届けします。


5. 写真を通じて願うこと

私にとって写真とは、今のあなたを映し出す鏡だと思っています。
(今、私どんな感じ?)を確かめられる大切な道具。

でも私がそこに映し出すのは、ありのままのあなたの姿のようで少し違って、明るい未来への支えとなるような【限りなく現実寄りの虚構】です。現実を “突きつける” ものではなく、現実を “受け容れて前へ進む” 助けとなるもの。

一人でも多くの方が、自分の人生を気に入ることが出来ますように。
そう願いながら写真を撮っています。

Photo by Akira Shingaki


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